【LSDとPS VR】「バーチャルリアリティ元年的な何か」【ゲームコレクター・酒缶のツミとバツコラム:第3戦】
どうも、酒缶です! ゲームコレクターの酒缶です! 「ゲームコレクター・酒缶が積みゲー討伐するってよ(略称:ツミとバツ)」、略して「ゲームコレクター・酒缶のツミとバツコラム」、第3回目の始まりです。
第1回目のコラムはコチラ→『ポケモンとピカチュウ』
第2回目のコラムはコチラ→『マリオとソニックとハイパーオリンピック』

東京ゲームショウのVRコーナーは凄かったですね。今年のゲームショウは取材で入っていて、VR自体を取材する予定はなかったのですが、ブースを見て盛り上がっている感覚だけは肌で感じることができました。
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東京ゲームショウは今回20周年だったので、その歴史を振り返る原稿を書こうと思っていたのですが、ちょっと諸々あって、また別の機会に書くことにします……。でも、東京ゲームショウって最初はこれから発売されるゲームソフトの展示会だったはずなんですけど、ここ数年どんどん変化していて、今では技術展示会みたいになっていますよね。あの展示されているVRはどこで体験できるのだろうか? と思わなくもないのですが、もしかしたら「今後どこで触れられるかわからないVRに触れられる」からこそ、VRコーナーが大盛況だったのかもしれません。
ここ数年、東京ゲームショウになるたびに「VR元年」と言われ続けてきたような気がしますし、今年はやっとのことでPlayStation VR(以下PS VR)が発売されることもあって、来年以降は「VR元年」という言葉を使われることはないと思いますが、とにかく現在はVRが熱いですよね。個人的に「VR」という言葉を初めて聞いたのは1990年代前半くらいだったような気がしますが……。
「1995年でしょ? これが発売されたのは……」
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という声が聞こえてきました。ええ、聞こえてきましたよ。でも、これが出てきたのは、バーチャルリアリティという用語を最初に聞いてからそれなりに時間が経ってからだったと思いますよ。世の中に何も浸透していないころからわざわざ「バーチャル」という言葉を商品名に付けませんから。
でも、バーチャルボーイはいいゲーム機だったんですよ。ただ、現在のVRを見ればわかる通り、バーチャルリアリティって3Dとの相性はすこぶる良いのですが、バーチャルボーイは2Dが基本。現在のニンテンドー3DSで花開いた「裸眼立体視」への道筋をつける商品でしたけど、現在のVRとはちょっと別路線の商品だったんですね。玩具的な取り組みとゴーグルを見て遊ぶという未来観、バーチャルという最先端の言葉の組み合わせがちょっと時代とズレていた感じでしょうか。ゲーム画面をここでお見せできないのが残念です……。
話は戻りまして……現在ではパソコンというと、MS Windowsの何かが動いているマシンがメインだと思いますが、1990年代前半くらいまでは、まだまだNECのPC-9801シリーズが全盛期でした。パソコンというと基本的にはPC-9801を指し、ホビー系のパソコンを使用していた人にとっては、PC-8801シリーズやX68000なんかがメインマシンだったように思います。現在皆さんが使用しているパソコンのメーカーはあんまり流通していなかったんじゃないかなぁ……皆さんが何を使っているかわかりませんけど。
話は戻りまして……現在ではパソコンというと、MS Windowsの何かが動いているマシンがメインだと思いますが、1990年代前半くらいまでは、まだまだNECのPC-9801シリーズが全盛期でした。パソコンというと基本的にはPC-9801を指し、ホビー系のパソコンを使用していた人にとっては、PC-8801シリーズやX68000なんかがメインマシンだったように思います。現在皆さんが使用しているパソコンのメーカーはあんまり流通していなかったんじゃないかなぁ……皆さんが何を使っているかわかりませんけど。
で、1990年代前半はボク自身もPC-9801RA2あたりを使用していたのですが、世の中でMS Windows3.1がちょっと流行った時に、ボクのパソコンにも導入しようとしたところ、メモリが足りなくて動きませんでした。ゲーム用に入れていたサウンドボードを外してメモリーボードを導入することでMS Windows3.1は動くようになったのですが、その動きはとてもノロノロとしたもので、ゲームをプレイしようにも、今度は音が鳴らないという最悪の事態。そんなころに流行り始めたのが、PC-AT互換機だったのです。
PC-AT互換機という表現は、今では通じるのかなぁ。もっと当時風にいうと「DOS/V機」と言った方がよろしいでしょうか? これも今更感があるか……。いずれにしてもその後発売されたMS Windows95が導入されることで、世の中のほとんどのパソコンがWin95機になったので、そのあたりの話はどうでもいいのですが(Macファンの方、ごめんなさい)、その頃のトピックスの中にあったカタカナ用語と言えば「マルチメディア」と「バーチャルリアリティ」だったわけです。
ゲームファン的にもこの頃じゃないですか? 『バーチャファイター』や『バーチャルカメラマン』など、「バーチャル」を冠したゲームにお目にかかった時期は。
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皆さん、やりましたよね。普段はなかなか出会えない女性をナンパして写真撮影をして、 脱がしていた、あれがバーチャルのリアリティですよ。えっ? そこ広げなくていいです か??
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冗談はさておき、ボク個人としてはDOS/V 機にハマっていて、丁度その頃、CD-ROM が 付属している雑誌や書籍がよく売られていたので、買っては試していました。その頃の雑誌には何かとマルチメディアやバーチャルリアリティの言葉が躍っていたものです。個人的には、マルチメディアと聞くとセクシー女優さんの写真や映像のイメージが強く……あっ、もちろん3DO のイメージも忘れていませんよ……バーチャルリアリティと聞くとポリゴンを使ったカクカクとしたところを移動しているイメージが強いです。つまりはマルチメディアが軟派でバーチャルリアリティが硬派なイメージ。かなり偏見が強めですが、なんかそんな感じでした。
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でも、3DO はいいゲーム機だったんですよ。ただ、現在の……ってこのくだり、今回2回目になるので辞めときますが、とにかく3DO もいいゲーム機だったんですよ。『ポケモンGO』や『電車でGO!』よりも早く、タイトルに「GO」を取り入れた『えいごでGO!』だって3DOだったじゃないですか。(※編集注:『えいごでGO!』をご存じない方のほうが多い気がしますが……汗)
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ちなみに、現在ボクの『ポケモンGO』のレベルは9です。なかなか余裕をもって出かける機会がないため、あまり遊べてないのですが、ラプラス騒動に巻き込まれることもなく気長に遊んでいます。
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話は戻りますが、そもそもバーチャルリアリティは仮想現実ってことだから、ゴーグルのイメージが全然なかったんですよね。あっ、ウィキペディアを見たら「仮想現実」は訳語って書いてあった。まぁ、仮想現実という言葉じゃなくても、当時の雑誌から得られる情報では、必ずしもゴーグルが必須じゃなかったんですよ。そもそも、雑誌やムックについているCD-ROMに入っているソフトを動かしてバーチャルリアリティを体験する分には、ゴーグルはいりませんでしたから。
今でもはっきりと覚えているのが、バーチャルリアリティの本に付属されていたCD-ROMに入っていた『ハードドライビン』。そのせいか、メガドライブの『ハードドライビン』をプレイするたびにバーチャルリアリティという言葉を思い出すんですよね。
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このゲームで360度回転する道路に差し掛かるたびに、バーチャルリアリティの凄さを実感したモノです。
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当時のイメージでバーチャルリアリティから連想されることは、やっぱりポリゴンなんですよね。道路を走っているイメージは『ハードドライビン』がサンプルとして提示されていたからなだけで、実際のところはどちらかというと、ポリゴンで作られた建物の中を自由に移動できるイメージ。テレビ画面の中に部屋があって、モノを調べるといろいろな情報を得られるような感じかな。どことなくマルチメディアとバーチャルリアリティがごちゃ混ぜになっていますが、当時の個人的な認識なんてそんなもんでした。具体的にいうと『ザ・ライフステージ VIRTUAL HOUSE』ですかね。
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わかりにくくて申し訳ないです。でも、ほら、間取りや家具を検討して、自分だけの家を作るゲームですよ。実際に作るのは結構面倒だったので、サンプルの部屋を見て満足していましたけど……。
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実際に部屋を作るのは面倒ですけど、3D空間のある程度決められたルートを移動しながら部屋の中にあるモノを見ていくような作りと言えば、個人的には嫌いじゃなかったですよ。具体的には『山田かまち美術館』ですかね。
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伝わりづらくて申し訳ないです……。
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VRって、建築前のビルや部屋を見るにはちょうどいいと思うし、バーチャルに美術館みたいなモノを作ってくれたら楽しいと思うんですよ。まだまだ当時のハードのスペックじゃ、リアルには程遠いグラフィックのため、ごつごつとした建物内を歩いているだけでリアリティを実感しにくかったのですが、ポリゴンの世界を自由に移動できるゲームってありましたよね。個人的に思い出すのはやっぱり『LSD』かな。
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個人的には『LSD』をPSVR対応にすると、色々な意味でトリップできるような気がするんですよ。LSDだからって特定の意味はありませんよ。特定の意味は。とりあえず『LSD』でトリップできるというだけの話です。
……しかし、ここ数年のゴーグルを介したVRを見ていると、1990年代にバーチャルリアリティとして紹介されていたアレコレは、現在の技術でゴーグルを介して体験したくなりますね。PS VRって、二十数年分のバーチャルリアリティに対する期待を全部昇華できる内容になっているのかなぁ。楽しみでなりませんな。
と書きつつ「PS VRが発売日に手に入るか問題」というのが、現在世の中に蔓延していますよね。9月24日に第3次予約がありましたけど、皆さん、入手のメドは立ちましたでしょうか?
個人的にはまだPS VRの予約ができていなかったため、9月24日に横浜駅に行ってきました。
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そっか、番長引退か。横浜の三浦投手は25年もプロ野球選手だったのか。25年って、もしかしてボクがVRを知った頃なんじゃないかな。というか、番長とボクが同い年ってどうでもいい情報ですかね。
あっ、違う違う。向かっているのはこっちですよ。こっち。横浜西口の位置関係が分からない人には伝わりにくいかもしれませんけど、前の写真から右に90度回転したあたりが下の写真の風景です。
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ヨドバシカメラは9時から予約開始と聞いていたので、9時前に行ってみたところ……。
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すでに行列はなく、予約も終了していました。
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そっか、5時半から並んでいたのか……。
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実際に行列ができていた場所は、ここじゃなくて地下1階の辺りだと思いますけど。
その後ビックカメラにも行ってみたのですが、こちらは行列ができていて、抽選を行うようでした。
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そして結局のところ、ボクはPS VRを予約できなかったわけですよ。横浜駅に行く前に地元のヨドバシカメラにも行っていたんですけど、50人ほどの行列ができていて予約終了になっていました。きっと、予約数以上の人数を並ばせないような配慮がされていたんでしょうね。
しょうがないので、代わりのゲーム機で発売日を待つことにしますよ。
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さて、次はどの積みゲーを討伐しようかな。
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テキスト:酒缶(Sakekan) 15,000本以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲーム業界内にこっそり生息中。関わったタイトルは『ダンジョンRPG ピクダン2』、『謎解きメイズからの脱出』など。

ツイッターアカウント→酒缶(ゲームコレクター) @sakekangame
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