【ファーストクィーンIV】還暦を超えてなお現役のレジェンドクリエイターと紐解く「ゲームの歴史」
シシララTVのタダツグです。今回は久しぶりに「つくった人がゲーム実況」の振り返り記事をまとめてみようと思います。
今振り返ってみると、11月は『ライバルアリーナVS』の記事ばかり書いてましたね(笑)。もちろん、今もガッツリとハマっているタイトルなので、こちらの記事もまたどこかで書きたいなぁと思いつつ。
ということで、今回の記事で振り返るのは9月26日の「つくった人がゲーム実況」。この日ピックアップしたタイトルは、PCやPSで発売された往年の名作シミュレーションゲーム『ファーストクィーンIV バルシア戦記』でありました。あれからもう2カ月ほどの時間が流れているわけですが、いやぁ~、個人的にはまだ2カ月しか経ってないの? くらいの勢い(笑)。それだけ10月、11月のシシララTVの活動が濃密だったってことですかね……自分としてはもう半年くらい前の出来事のような感覚です。
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ちなみに、まだこの放送回をご覧になっていないという方はぜひ下記のアーカイブ動画もご覧くださいませ。
この回のつくった人ゲストは超スゴかった! いつも結構すごい人に来ていただけているわけですが、中でもとりわけスゴかったんですよ。お越しいただけたのは本シリーズの生みの親である呉ソフトウェア工房の代表である呉英二さん。なんと、すでに還暦を超えられているにも関わらず、いまだ現役のプログラマーとして活躍なさっている、まさにレジェンド オブ レジェンドなクリエイターさんなのです。
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くわえてこの日は、元宝塚歌劇団花組娘役で、現在は女優/タレントとして活躍中しており、「なみお」の愛称で親しまれている花奈澪さんも参戦! 往年のヴィンテージゲームを、僕らといっしょに遊んでいただきました。
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さて、恥ずかしながら僕は(そして当然ながらなみおさんも)この『ファーストクィーン』シリーズはまったくのド素人! かなり硬派なシミュレーションゲームとのことですが……例によってぶっつけ本番、マニュアルすら読むことなくゲームをスタートいたしました。なるようになるだろっ!!
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うん、いきなり専門用語が飛び交うファンタジー展開! めっちゃ本格的!! プレイヤーはカーリオン国の領主であるアレスとなって自軍を率い、強大な力を持って武力侵攻を押し進めるバルシア国と、その王ゼネルに立ち向かいます。
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ストーリーは、主人公・アレスが強大力を持つ敵・ゼネル王を討つために敵城に侵入し、返り討ちにあうところからスタート。おいおい、いきなりやられとるけど大丈夫なのかっ!? 例によって、ここらへんのやりとりから劇団シシララの声当てもスタートします。なみおさんに関しては、本職ということでさすがの順応力。我々をぐいぐい引っ張ってくれるのですが、驚きなのは呉さん! なんと、学生時代は落語研究会に所属されていたとのことで、片手に扇子をお持ちになりながら、まさかの劇団シシララに参戦! ええっ、レジェンドにこんなことまでしてもらっていいんですかってレベルで、スタジオ、コメントともに一時騒然となりましたが、呉さんはそんな我々の無茶ブリにも快く応じていただき、主人公のアレスを演じてくれました。
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当然だけど、主人公だけあってセリフが多いのなんの。それでも、演じれば演じるほどアレスに感情移入し、演技が闊達になっていく呉さん、マジすごかったです。このエンターテイナーぶりが、長年ゲーム業界に関わってきた呉さんの生き様なんだなぁ……と、ちょっぴり感動してしまいました。
さて、ゲームのほうはというと。リアルタイムで自軍と敵軍が交戦し、その戦闘結果によって領地を奪い合っていくという、いわゆる「ストラテジーゲーム」の要素が盛り込まれています。
とくに、本作ならではの特徴といえるのが「戦闘がめっちゃくちゃ乱戦になる」という部分。画面写真を見てください。
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ね? めっちゃゴチャゴチャしててヤバくないですか?(笑) 「ゴチャキャラシステム」と呼ばれるこの戦闘システム、これだけのキャラが所狭しと戦う様はかなり壮観。プレイヤーは任意でキャラを選んで操作できるのですが、敵も味方もリアルタイムでワラワラと動きまくるので、僕としては大・混・乱!
「HPがオレンジ色で表示されているキャラはヤラれそうなキャラなので、自分で操作して逃がしてあげるといいですよ」
などなど、呉さんからは的確なアドバイスをいただけるものの、僕がうまいこと対応できなくてまぁ……やられちゃいますよね……と。じつは、仲間は1度死亡すると帰ってこないのですが、名のある将軍キャラ以外などはそこまで過敏にならなくてもOKなのだとか。エンディングで死亡人数とか出るのが気にならない人は、ある程度兵の犠牲を乗り越えて進むとよいそうです。じゃないとめっちゃ時間がかかっちゃいますし、敵を仲間に引き入れたりもできますしね(笑)。
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さて、そんな『ファーストクィーンIV』を遊びながら、ゲームDJと呉さんはいつしかゲーマートークへと移行! PC-88時代からの業界トークから、呉ソフトウェアのゲームパッケージ、そして今やお宝間違いなしなポスターなんかを用いての開発秘話まで、なんとも濃密なお話をお聞かせいただきました。本邦初公開の「ボツCG案」などもお見せいただいてしまいまして、眼福、眼福……。
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正直、ここまでくるとあまりに濃すぎて僕もなみおさんもまったく知らないお話しばかり。でも、DJと呉さんのトークがとにかくおもしろくて、いつしかゲームプレイの手もとまり、本格的に雑談トークに移行するという、また新たなゲーム実況の形(?)をとることになりました。ゲーム実況なのにゲームを遊ばないんでおしゃべりしてるんだぜ……しかも、それに視聴者のみなさんもグイグイ乗っかってくるというこの相互作用。これぞシシララTVなのかも。トークを盛り上げてくれたみなさん、本当にありがとうございました!
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ここらへんのトークについては、ぜひ動画のほうで確認してみてほしいところ。最後の1時間とか、マジでほとんどゲームを遊んでないですからねぁ。トークが弾むほどにテンションが上がっていくDJの姿、必見ですぞ。なんでしょう、記事を書いていて、たまにはこういった配信があってもいいよなぁ……なーんて思いました。
ちなみに、スタジオで話題の種になったポスターですが、なんと呉さんのご厚意で反省会にて視聴者プレゼントすることになりました! しかしっ!! 「あまりにもおそれおおくてもらえません……」という、まさかのご遠慮メールが届いたりして、我々も思わずビックリ&ニッコリ(笑)。天野喜孝さんとか末弥純さんとか、これまたレジェンドクラスの方々が描かれたポスターですから、その価値は計り知れませんからね……。
なんというか、シシララファミリーのゲーム、そしてクリエイターに対する尊敬の念を感じた瞬間でありました。見事プレゼントに当選したねじさんも、額装して大事に保管していただけるとのことで……そういうゲーム愛に満ちたみんなが大好きなんだぜ!
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そんな呉さんですが、いまだにゲームの開発を続けておられるということで、スタジオでは当時開発中であったアプリ版『ファーストクィーンI』についてもお見せいただくことができました。
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そしてなんとこちら、つい先日より本配信がスタートしたということで、iOS/Android端末をお持ちの方ならスマホで楽しむことができちゃいます! 「なつかしい!」「遊んだことはないけど興味アリ!」というそこのあなた、ぜひダウンロードして遊んでみてもらえれば。ゴチャキャラバトル、奥が深くて楽しいですからオススメですよ!
『ファーストクィーンI』(iOSでプレイする方はコチラ)
『ファーストクィーンI』(Androidでプレイする方はコチラ)
それでは、本日はこのへんで~! 
テキスト:タダツグ(Tadatsugu) シシララTV編集部、電撃編集部などで活動中のゲームライター/編集。生放送にも出演中。いつまでも少年の心を忘れないピーターパン症候群を自認するケツ合わせ系テキスト書き。好きなゲーム:『ニーア』シリーズ、『ヴァルキリープロファイル』シリーズ、『ペルソナ』シリーズ、『パズル&ドラゴン』など多数。

ツイッターアカウント→タダツグ@TDB_Matsu
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