この円盤がVRのホバーボードに!? 話題のモーションコントローラ「3DRudder」を触ってみた
シシララTVのタダツグです。先日、「ゲームを足で操作する」という異色のコンセプトで話題を呼んでいるモーションコントローラ「3DRudder(スリーディラダー)」を、実際にプレイして遊ばせていただく機会がありました。ここでは、その試遊レポートをお届けしたいと思います。
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そもそも今回の取材は、コチラのキュレーション記事が発端。
3DRudderのニュースについて、僕がまたエラそうに

「コンセプトはおもしろそうですけど、動画を見ただけでは違和感が拭い切れない」

といった旨をコメントしたところ、3DRudderイベント事務局のスタッフさまより「興味があるなら実際に体験してみませんか?」という、とってもありがたいお言葉いただけまして、あれよあれよと実現した企画だったりします。
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ホント、その節はエラそうなことを言ってしまってスミマセン……でも、もちろん遊んでみたいのでぜひよろしくお願いいたします! と、ちゃっかりお言葉に甘えちゃいまして、遊んできましたよ3DRudder!
「VR空間を自分の足で操作して移動する」ことを目的に開発されたというこのモーションコントローラ。そのコンセプト通り、おもにVRコンテンツや3Dのゲームに適した操作性となっています。文字やスクリーンショットを見ただけではイマイチその詳細が伝わってこない……という方は、下記の公式動画をご覧いただければ、その狙いが一目瞭然でわかるのではないかと。
つまるところ、席に着席して足元にこのコントローラを設置し、足の重心移動でコントローラを傾けたり、回転させたりすることで、VR空間を自由自在に移動できるというわけです。これはものすごく画期的!! 実際に触れてみると、筆舌に尽くしがたい未来感がありました。なんだろう、『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』でマーティが使ったホバーボードって、きっとこんな感じなんじゃね? 的な……。とにかく浮遊感と疾走感がハンパない!!
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・前に重心を傾ければゲーム内のキャラが前進(後ろに傾ければ後退)
・右に回転させれば視点が右に、逆に回転させれば左に向く
・片方の足の重心を前に、その逆足の重心を後ろに傾けることで上下移動が可能
デモプレイ用のソフトを遊んだ際の操作性はこんな感じ。思っていた以上に直感的な操作なので、多くの人がすぐに仕様を把握することができるはずです。まぁ、使いこなすほど慣れるには少し時間がかかりそうでしたけど。
ちなみに、遊ばせてもらったデモソフトの公式動画もアップされていたので、せっかくだからご紹介しちゃいましょう。
僕が遊んだ印象をぶっちゃけてしまうと、「自分自身の足で歩いて移動している」という感覚にはまだ遠いと思ったものの、「手を使わずに移動できる」というそのコンセプトには大きな可能性を感じました。感覚的には、車のステア操作に近いかも。慣れれば自分の身体の一部を動かすような感覚で、コントローラとシンクロすることもできそうです。
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既存のコントローラでゲームを遊んでいると、左指はたいていキャラを移動させる操作に集中することが多いと思うのですが、このコントローラが普及すれば、そんな操作系の概念が根底からくつがえることもありそうです。
ちなみに、裏面はこんな感じになっていました。
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VRシューティングゲームや、スケートボードとかスノーボードといったライド系アクションをVRで楽しむ際に、むちゃくちゃ相性がよさそうなこの3DRudder。お値段は179ドルとなっております。
じつは、これを使用してFPSをプレイされている猛者もいるらしいので、思っていた以上に汎用性が高いのかもしれません。僕としては、今までマウスで行っていた操作をこのコントローラに集約できれば、色々面白そうだなぁ……って印象です。
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なお、デモソフトをプレイした際にちょっと酔ってしまったのですが……これは僕だけではなかった模様。おもに回転の操作がやや敏感すぎて、少しでも重心が傾いていると画面が微妙~に回転し続けてしまうのがその要因なのかな、と。案内してくれたスタッフさんもそこはすでに把握しているようで、今後、そういった部分も修正していきたいとのことでした。
VRコンテンツが普及すればするほど、こういった画期的な発明が世に送り出される機会も増えるわけで、これからがとても楽しみ! というかこのモーションコントロールの概念、ゲームの専用デバイスにしておくのはちょっともったいないかもとさえ感じます。パッとアイデアが思いつかないのがもどかしいのですが、今後、さまざまな分野に応用されていく気がしますので、引き続き注目していきたいと思います!
3DRudder 公式サイトはこちら
テキスト:タダツグ(Tadatsugu) シシララTV編集部、電撃編集部などで活動中のゲームライター/編集。生放送にも出演中。いつまでも少年の心を忘れないピーターパン症候群を自認するケツ合わせ系テキスト書き。好きなゲーム:『ニーア』シリーズ、『ヴァルキリープロファイル』シリーズ、『ペルソナ』シリーズ、『パズル&ドラゴン』など多数。

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