ゲームライターのカワチです。去る10月15日、シシララTVで毎週放送されている「つくった人がゲーム実況」にて、『センチメンタルグラフティ1&2』をつくった人&演じた人と実況する生放送が配信されました。
ここでは長年のあいだ秘密にされてきた裏設定の告白や、声優陣による生アテレコなど、見どころ満載だった放送の内容を改めて振り返っていきましょう。
発売から20周年を経てなお根強い人気を誇り、とくに現在は、2019年1月19日に行われるアニバーサリーイベントに向けてファンの熱も上がっている『センチメンタルグラフティ』。1998年にシリーズ初作品が発売された恋愛シミュレーションです。現在はPS3やPS Vita、PSPなどで、PS版のゲームアーカイブスがプレイ可能!
番組はゲームDJの安藤武博さん、ゲームライターのタダツグさんに加え、つくった人ゲストとした本作のプロデューサーである多部田俊雄さん、そして演じた人ゲストとして遠藤晶役の鈴木麗子さん、七瀬優役の西口有香さんが登場。にぎやかな配信となりました!
■鈴木麗子さんの演じる永倉えみる──通称「うりゅん」爆誕の瞬間!
まずは、十数年ぶりにファンの前に姿を現した多部田さんの近況から説明。現在はプロトタイプの代表を務めており、数々のゲーム開発に携わられているとのこと。直近で手がけた『FLOWERS』には西口さんも出演中。その収録で久しぶりに再会した西口さんから「もうすぐ『センチメンタルグラフティ』が20周年なので、なにかイベントとかやりませんか?」と提案されたことを明かしてくれました。ちなみに西口さんいわく、「そのときは完全スルーされた」とのこと(笑)。
続いて、リアルイベントである『センチメンタルグラフティ20周年スペシャルイベント~再会~』開催プロジェクトの資金を募る、クラウドファンディングの話題へ。開始9分で目標金額を達成したことをファンのみなさんから祝福されつつ、麗子さんから改めて、コースの詳細などを説明していただきました。イベントの席も残り少ないとのことなので、気になる方はぜひクラウドファンディングのページをチェックしてみましょう。
●「センチメンタルグラフティ20周年スペシャルイベント~再会~」 開催プロジェクト クラウドファンディングページ
そうしていよいよ実況がスタート! 毎度おなじみの“タダツグチャレンジ”が設定されました。今回はタダツグさんが主人公のボイスをアテレコし、視聴者の85%が演技を認めれば(※ニコ生のアンケート機能を利用)、出演陣のサイン入りテレホンカードセットがプレゼントされることになりましたが、はたして……?
おなじみのオープニングを鑑賞し、まずは晶のいる長崎へ移動。さっそく麗子さんが、久しぶりだという晶の生芝居を披露してくれることに! 病み上がりのタダツグさんによる息も絶え絶えボイスに笑いを堪えながらも、数年ぶりとは思えぬクオリティで、完璧な演技を見せてくれました。
続いて広島にいる優のもとへ。すでにライフがゼロになっているタダツグさんとの「お迎えを待っている」、「病院まで連れていってあげる」といったアドリブを交えたやり取りがさく裂し、スタジオを笑いの渦へと巻きこみました。
その後はタタツグさんが休憩することになり、わたくしカワチがピンチヒッターで主人公役を演じることに。視聴者さんのリクエストもあり、仙台のえみるに会いにいったところ、なんとサプライズで麗子さんがえみるを演じてくれることに! えみりゅん改め「うりゅん」の可愛さに、感動のコメントが多く寄せられました。
ここでタダツグさんが休憩することになり、わたくしカワチがピンチヒッターで主人公役を演じることに。視聴者さんのリクエストもあり、仙台のえみるに会いにいったところ、なんとサプライズで麗子さんがえみるを演じてくれることに! えみりゅん改め「うりゅん」の可愛さに、感動のコメントが多く寄せられました。
■『1』の主人公が生きている伏線がオープニングのいたるところに!?
放送から1時間が過ぎると、多部田さんによる裏話のコーナーへ。『2』のオープニングで死んでしまう『1』の主人公ですが、じつは彼は生きているという裏設定があった……という、18年の時を超えるネタ明かしが語られることになりました。
この記事では、秘密裏にさまざまな裏設定が盛り込まれていたというオープニングムービー、その仕掛けについての解説を簡単にチェックしてみましょう。
▲『1』の主人公の葬儀に並ぶ無数の花輪。その規模の大きさは、彼が「大物の血筋」に連なる人間であることを思わせる。
▲明日香に届いたエアメール。『1』の主人公が海外にいたことを匂わせている。
▲事故のシーン。標識のデザインは南米仕様となっている。
▲横断歩道を走る人物は主人公ではなく、「急いで逃げている誰か」とのこと。この人物が「なぜ急いで逃げていたのか?」が、秘密を読み解くカギを握っていた。
▲これほど大きくバランスを崩すトラックは過積載の状態であった。
▲周囲を取り巻く車はすべて左ハンドルであり、舞台が海外であることを決定づけている。なお、南米(ブラジル)のパトカーも白と黒のカラーリングであるとのこと。
ここで多部田さんから、「事故で死んだ人物はブラジル(日系人が多い)を訪問していた主人公の荷物を盗んだ置き引き犯であること」、「死体は大きく損傷しており、遺留品に盗んだパスポートなどがあったため、主人公が死んでしまったと誤解されてしまったこと」そして「犯人を追っていた主人公自身も事故に巻き込まれ、記憶障害を負った」という、衝撃の裏設定があったことが明かされたのです。
そうなるとファンが気になるのは、「どうしてこのような裏設定が生まれることになったのか?」という部分でしょう。これはいわゆる「大人の事情」など、さまざまな人々の思惑が交錯したからこそ生まれたものであり、そして、この事故の真相を解き明かすはずだったルートもまた、別の事情で封印されることになったそうです。これらは非常にセンシティブな部分もあるため、すべてを記事で語るのはあまりに無粋だと感じています。
気になるという方はぜひアーカイブ動画をご覧いただき、多部田さんご本人の口から語られる言葉で、その真意をご理解いただければと思います。
さて、多部田氏の衝撃的な告白が終わったあとは、実況プレイの続きへ。タダツグさんのワガママで青森の妙子に会いに行くことになりますが、これまたボイスを麗子さんが演じてくれることに。
さらにゲームをプレイしているなかで、クラウドファンディングが最後のストレッチゴールである「2500万円」を突破するという奇跡も! すべての目標を達成し、番組中にお祝いすることになりました!!
これを受け、タダツグチャレンジの結果に関わらず視聴者プレゼントが行われるという視聴者にもうれしい展開に!(ちなみにタダツグチャレンジの結果はもちろん失敗 苦笑)