【月間総括】「モンスターハンター:ワールド」はPS4の普及を加速するか
[GamesIndustry.biz]2017年11月9日よりβテストが行われることが発表された「MONSTER HUNTER: WORLD」はSIEJAにとってもカプコンにとっても重要なタイトルだが,両社にとっての意味合いは同じではない。ここではその思惑を探ってみよう。
[GamesIndustry.biz]2017年11月9日よりβテストが行われることが発表された「MONSTER HUNTER: WORLD」はSIEJAにとってもカプコンにとっても重要なタイトルだが,両社にとっての意味合いは同じではない。ここではその思惑を探ってみよう。
私個人的にも、モンハンワールドがどの程度PS4に貢献するのかは、非常に興味深いところ。モンハン好きとして、遊んでみたい気持ちは確かにあるが、とはいえモンハンワールドの発表当初から、いくつか思うところがある。
いちばん気になるのは、今回が据え置き機専用タイトルとなること。これまで携帯機用ゲームとして、ある種のコミュニケーションツールとして持ち寄ることでマルチプレイ中心に楽しめる、という需要から日本で爆発的ヒットをするようになったんだろうと思うので、据え置き機専用となったときにはオンライン通信のみでのコミュニケーションとなるであろうと考えると、果たしてどれほどの需要が生まれるだろうか。
海外ではPC版がリリースされるというのも、PS4について考える場合には懸念となる。昨今Steamに代表されるPCゲーム市場が拡大しており、PCで遊べるなら専用機よりもPCで、という層も少なくはないはず。海外でのPC版ユーザーはもちろんのこと、日本でのPC版リリース予定は現在のところ発表されていないようだが、可能性として、今後リリースされないとも限らない。私もその一人だが、PC版が出るならPCでプレイしたい層、PC版待望の様子見層が少なからず居るのではないかとも思われる。
記事によると日本ではPS4販売不振だそうで、もしも、その打開策として日本ではPS4版のみのリリースとしているのであるとすれば、それはユーザー本意ではない販売戦略として、いささか疑問を覚えるところでもあるが……あくまでもPS4で遊びたいのではなく、モンハンで遊びたいのだ。
そして、今回のモンハンのゲーム内容が、従来とは様々に仕様変更されている点。アクション性自体にはさほど変化は無いとしても、ゲームの目的・やり込み要素という面から見た時には、これまでとは大きく異なっているといってもいいぐらいに、様々な改変が加えられているように感じる。それもあってか、登場モンスターも刷新されている割合が大きいようだ。どうやら、日本に比べてプレイヤーの少ない海外での展開を視野に入れた結果なのだろうと感じているが、日本の従来のユーザーにはどこまで受け入れられるだろうか。また、これまでの携帯機向けの場合のような息の長いタイトルになることが出来るのだろうか。
とはいえ、そこそこ普及は進んでいるPS4。
ここからは私の個人的な意見での予想となるが、おそらく、従来の携帯機向けのモンハンほどには売れないとしても、そこそこの本数は売れるのではないかと予想する。
比較対象として、記事内にもある「ドラゴンクエストXI」で考える時に、ドラクエXIは3DSでもリリースされた分だけ数字が伸びなかったようだが、それでも100万本台前半まで売上を伸ばしている。
おそらくドラクエとは客層が幾分異なるであろうモンハンで、ドラクエほどの支持は得られないだろうとしても、日本ではPS4専売タイトルであることを考えると、その分の数字が伸びる可能性は高い。順調ならば100万本前後~最大で同じぐらいの本数(100万本台前半)は売れるのではないだろうか。
しかし、もちろんこのモンハンでPS4を購入するユーザーも少なくはないと思うが、果たして、PS4本体の販売起爆剤となるほどにまで売れるかというと、そこまでには至らないのではないかと感じる。
さて、私はどうしようか……もし友人知人で、PS4でオンラインマルチやろうぜー!って積極的に誘ってくれる人でも居れば買う可能性もあるが、そうでもなければ、ソロプレイをメインとする限りは急いでPS4版(本体を持っていないので買うとしたら本体同時購入)を買うこともないのかなぁと、前述のように様子を見ることになるかな?