Steamゲームの価格は下降の一途を辿る。インディーゲームはセールスも減少で「薄利多売」成立せず、一方で収益トップは20ドル価格帯
引用元:AUTOMATON - 2018/04/05 19:14
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Steamデータを収集し公表するデータベースサイトSteamSpyの管理人Sergey Galyonkin氏が、2017年のSteamにまつわるデータを公開した。現在Steamで販売されているゲームの価格は、全体の価格の中央値が5.99ドルであり、インディーゲームの価格の中央値が3.99ドル。そして2017年に発売されたインディーゲームの中央値は2.99ドルであるという。
日本のユーザーからも、Steamをはじめとしたダウンロードのゲーム価格について「数千円もするのは高い、高すぎる」という声をよく聞くぐらい、価格は安くて当たり前という感覚が、どうも根付いているらしい。スマートフォンなどの基本無料ゲームの影響もあるのかもしれない。
今回の統計では、特にインディーズを中心にある種の安値合戦の様相を呈している状況がうかがえるが、安いからといって売れている(ユーザーが買っている)わけでもないとのことで、ただ、安いゲームが次々に出てきていることで「ダウンロードゲームは価格が安いものだ」というイメージだけが広がっているのではなかろうか。
本当に面白いものは高くても売れるし、ユーザーにしてみればそれだけの価値を見出し、購入してでも遊ぶものであると思う。今回の統計でもそれはうかがえることで、記事の締めにそういう主旨を含むと思われる言葉もある。
もちろんそれは、良質なゲームを作ってくれるクリエイターへの再生産投資でもある。
低価格ゲームすべての質が低いとは言わないが、安くても売れていない以上、“安かろう悪かろう”で濫造されたゲームのために価格破壊が起こることは、まったくもってゲームの将来的には望ましくないことだと感じる。