7月21日に発売されるPS Vita『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』のレビュー。ダブル主人公でつむがれる壮大なストーリーややり込み要素をレポートします。
注目のコメント
イースはⅢから遊んでいないんですが、Ⅲまでのイースが私と(おそらく同世代のゲームクリエイター)に与えた影響は絶大。
ということでイースシリーズの発売日を最新作のⅧまで振り返ってみました。
イース(1987)
イースⅡ(1988)
イースⅢ(1989)
イースIV MASK OF THE SUN(1993)
イースIV The Dawn of Ys(1993)
イースV(1995)
イースエターナル(1998)・・・イースリメイク
イースIIエターナル(2000)・・・イースⅡリメイク
イース フェルガナの誓い(2005)・・・イースⅢリメイク
イースVI(2006)
イースVII(2009)
イースオリジン(2010)
イース セルセタの樹海(2012)・・・イースIV完全新作
イースVIII(2016)
なんだかんだでずっと出ているんですね。
ⅢとⅣが4年空いているのでここで一旦断絶した世代が多いでしょう。オリジナルのメンバーはファルコムから独立してクインテットなどに分派。エニックスと「アクトレイザー」や「ソウルブレイダー」「ガイア幻想記」などのゲームを作っていた時代です。
Ⅳはなんと内容の違う2作品がハドソンとトンキンハウスからリリースされています。そこから約20年経って本家ファルコムがさらに一ら作り直している。イースのブランドをめぐって相当混乱していた時期があったのがよくわかります。
いろいろあった中で最新作がPS4でリリースされるというのはすごいことです。一度死んだブランドを蘇らせるのは至難の技ですからね。
逆説的に言えば一度立ち上がったブランドはファンがタイトルに持つ良いイメージが財産とも言えます。ここをよく理解して気合で再立ち上げしたファルコム。彼らが元気な理由はここにもあります。
最新作は元々のイースとは全然違うゲームになっています。思えばⅡからⅢの変わり方の衝撃が忘れられないのがこのシリーズ。
Ⅲの横スクロールアクションへの転身はいまだにどうかと思っているのですが、のちのゲームデザインに対しての呪縛を解いて「イースのゲームデザインは自由である。」としてあげたという点でⅢはすごく重要作品なんですよね。
実はゼルダの伝説シリーズも初代から第二作を出した時に奇しくも全く同じことをやっているんですよね。「リンクの冒険」でいきなり横スクロールアクションになった。
ゲームの続編開発は元来とても自由であり、プレイヤーの方にも固定概念がなかった。このくらいの状況の方がバラエティに富んだものが開発しやすいですね。
今度の『イース』って、無人島に漂流するところから始まるんです!? すみません、今更そんなことを知ってビックリしている次第ですが、何これ超おもしろそうじゃん……。サバゲー+RPGという新たなジャンルを、往年の名作RPGシリーズが新規開拓する時代ってとてもステキだと思います!