Steamに続々投入される国産STG。その背景や各種ゲーム市場への展望をケイブやグレフ,デジカなど7社に聞いた
2015年半ばからSteamに国産シューティングゲームが続々と投入されており,昨年末には秋葉原で“Steamで提供されるSTGのイベント”であるトランジションが開催されている。昨今,なぜ各社が一斉にSteamへ参入しているのか,その理由や今後の展望などを7社9名の関係者に聞いてみた。
2015年半ばからSteamに国産シューティングゲームが続々と投入されており,昨年末には秋葉原で“Steamで提供されるSTGのイベント”であるトランジションが開催されている。昨今,なぜ各社が一斉にSteamへ参入しているのか,その理由や今後の展望などを7社9名の関係者に聞いてみた。
”ソーシャルゲームに必要な広告宣伝の一環として「単体での投資回収がマストじゃない」という割り切りもできなくはない”
こういった考え方ができる人は素晴らしい。多くのサラリーマンが単体でのPLの収支という呪縛に囚われてしまっています。会社側も単体赤字は悪というように言いがちですし、それがサラリーの増減に直接相関するから、そりゃ必死で赤になるものは排除します。
でもね、それだとはっきり言って「愛されているけど儲からないもの」は全て排除されます。法人は収益を追求するものですからそれの何が悪いか?という考えもあるかもしれない。
しかしエンターテイメントはお客様の愛によって中長期的に支えられている部分も大きいのです。売れなくてもある人に一生残るような体験や物語を提供できたら、トータルで別の形でその提供者に返ってきている。それはお金やPLには写らないけれども確実にあるんです。
よって娯楽産業を商売とする人間は「トータルで黒」しかもかなり大きな幅でトータルとする考えを持つべきなのです。
効率化をすればするほど良くなる業態ではないのです。効率化を進めれば進めるほど「つまらない」と言われるリスクがある。特にコンサルや金融など効率化が善である業界から来た人材は、ゲームはそこが違うと肝に銘じておくべきです。