【ファミスタとNS】不思議なやる気スイッチ的な何か【ゲームコレクター・酒缶のツミとバツコラム:第5戦】
どうも、酒缶です! ゲームコレクターの酒缶です! 「ゲームコレクター・酒缶が積みゲー討伐するってよ(略称:ツミとバツ)」、略して「ゲームコレクター・酒缶のツミとバツコラム」第5回目の始まりです。
第1回目のコラムはコチラ→『ポケモンとピカチュウ』
第2回目のコラムはコチラ→『マリオとソニックとハイパーオリンピック』
第3回目のコラムはコチラ→「LSDとPS VR」
第4回目のコラムはコチラ→「四十八(仮)とカタルヒト」
しょっぱなから私事ですが、11月4日発売の雑誌「リベラルタイム」でボクがちょっとだけ取材されています。
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元「週刊プレイボーイ」の編集長で、作家の島地勝彦さんの「ロマンティックな愚か者」というコラムに登場していますので、雑誌を見つけたらチェックしてみてください。
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さて、日本シリーズが終わりましたね。プロ野球はこれからストーブリーグになりますが、野球ゲームはむしろこれからがホットなシーズン。……あれっ? ストーブにあたりながら野球ゲームをやるからストーブリーグって言うんですよね?? それならホットなシーズンなのも頷けるというものです。
今年の日本シリーズは、広島東洋カープと北海道日本ハムファイターズの対決でした。ファミコンの野球ゲームでいえば、広島東洋カープが初登場したのは1983年12月に発売された任天堂の『ベースボール』。
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このゲームでは、最初にプレイヤーが使用する球団を決めることになるのですが、その際に表示される球団は6球団。アルファベット順だからなのか、Cが一番左に表示されています。
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若い人には伝わらない気がする「W」の文字は、横浜DeNAベイスターズの前身にあたる大洋ホエールズの「W」になります。まさかこんなに早い時期から、任天堂とDeNAに接点があったとは驚きです。まぁ、DeNAは1999年の創業なんですけどね。
一方、北海道日本ハムファイターズですが、ファミコンではなかなか登場しません。1986年12月に発売された『プロ野球ファミリースタジアム』では、セ・リーグの球団はそれぞれ存在しているのですが、パ・リーグの球団は西武ライオンズ以外、きちんとした形で存在しないのです。
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フーズフーズという球団が、当時のロッテオリオンズと日本ハムファイターズの混成球団。2つの球団が一緒になっているため、打撃の破壊力にはなかなかのものがありました。まさに落合博満選手が三冠王を取った年だったこともあり、より打撃が際立っていた印象があります。奇しくも落合選手が引退するとき、所属していた球団が日本ハムファイターズだったため、フーズフーズの落合はロッテと日本ハムどちらの所属選手だったのかわけがわからなくなっていたりします。
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余談ですが、パ・リーグのもう一つの混成チームのレールウェイズは、鉄道的なつながりというか、近鉄バファローズ、阪急ブレーブス、南海ホークスの3球団による混成チームなわけですが。これらの球団は、後に阪急ブレーブスがオリックスブレーブス、オリックスブルーウェーブになり、近鉄バファローズと合併してオリックスバファローズになり、南海ホークスはダイエーホークスを経てソフトバンクホークスになっているため、今ではレールウェイズという名称自体が何のことやら、こちらもわけがわからなくなっています。
正直、西武ライオンズだって西武鉄道があるから混成チームに入っていてもおかしくないわけで、もし西武ライオンズがレールウェイズに入っていたら西武に入団して、巨人を経てオリックスで引退した清……おっと余談はここまでだ。とにかく、隔世の感があるというモノです。
ということで、ファミコンで初めて日本ハムファイターズが登場したのは、1987年6月発売の『燃えろ!!プロ野球』でした。
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まぁ、正式に日本野球機構の許可を受けて発売……ごほっごほっ、この話、面倒なことになりそうなので辞めとこうかな。とにかく、そんな感じで歴史ある広島東洋カープと北海道日本ハムファイターズなわけですが、選手の皆さん、今年のプロ野球を盛り上げていただきありがとうございました。北海道日本ハムファイターズの皆さん、日本一おめでとうございます。
さて、話に出てきた『ファミスタ』ですが、一人プレイの時にはパスワードを入れなければ、最初に戦うのはナムコスターズ。略すとNSなんですけど……NS? 最近どっかで見た略称ですね。なんでしたっけ?
そういえば、ナムコはバンダイのゲーム部門と一緒になって、現在ではバンダイナムコエンターテインメントになっていますが、そのバンダイから発売されたゲーム機にWSという略称のゲーム機がありました。
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ホイールズスパローズ? いや、ボケたところで誰も拾ってくれないので自分で処理しますけど、WSという略称のワンダースワンというゲーム機があったんです。後にワンダースワンカラー、スワンクリスタルというラインナップが登場し、今ではゲーム機の歴史に深く刻み込まれています。多分。
このワンダースワンは、ゲームによって縦持ちでプレイしたり横持ちでプレイしたりと、作り手にとってかなり自由なゲーム機でした。
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プレイステーションポータブル(PSP)も、ニンテンドーDSも横持ちでプレイするゲームはありましたけど、その起源はワンダースワンにありました。
『ファミスタ』のワンダースワン版となる『ワンダースタジアム』は、バンダイから発売されていましたね。今振り返ってみると、ナムコとバンダイのロゴが並ぶ機会って結構あったんですよ。奇しくもこのタイトルの略称もWSですし、いろいろと運命を感じるモノです。
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縦持ち、横持ちはいいんですけど、斜め持ちでプレイするゲームもありましたっけ。
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操作部分の持ち方に自由度があるなんて、未来を感じるじゃありませんか。もうあとは液晶画面と操作部分が分離するとか、携帯機だけど据え置き機としても使用できちゃうとか、それくらいしてくれないと、最新のゲーム機としての驚きはないですよね。だからボク、考えたんですよ。こんなゲーム機を。見た目は携帯ゲーム機みたいでしょ。
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(※編集注:んーーー!?)
でも、こうやると……。
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(※編集注:こ、ここ、これは……)
で……おっとっとっと……。
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(※編集注:このおっさん……何やってんだっ!?)
ボクはこのゲーム機の事をニンテンドーシガーボックスって名付けようと思っているんですよ。略してNSってどう? 驚いた? 驚いたでしょ? がちょーんって言いたくなったでしょ。(編集注:がちょーんって言いたくなりました……)
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まぁ、「シガーボックス」は「Cigar box」なので、このネタをマネするとイタい目を見ますよ。恥をかきますよ。
なーんて身体を張った冗談はさておき、長らくNXと呼ばれていた、据え置き機と携帯機が一緒になると噂されていた任天堂のゲーム機「NINTENDO SWITCH(ニンテンドー スイッチ)」が発表されましたね。多分、任天堂さんの夢だったと思うんですよ。据え置き機と携帯機の融合は。
時代はさかのぼり、バンダイのワンダースイッチ……じゃなくて、ワンダースワンの発売タイトルがかなり少なくなってきた頃、ニンテンドーゲームキューブとゲームボーイアドバンスの連動という試みがありました。
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いつもは携帯しているゲームボーイアドバンスが、ニンテンドーゲームキューブとつながるという試み。ゲームボーイアドバンスがニンテンドーゲームキューブのコントローラとして機能し、しかも液晶画面を自分だけの画面として使用できました。
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スーパーファミコンの頃は、スーパーゲームボーイを使ってゲームボーイのゲームを据え置き機でプレイできるという試みがありました。NINTENDO64の頃は、ゲームボーイのゲームとNINTENDO64のゲームを連動する試みもありました。『ポケモンスタジアム』と『ポケットモンスター赤/緑』との連動とか、当時遊んだ人も多かったのではないでしょうか。そうそうボクの『ポケモンGO』は……あっまだレベル10のままだった。
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まぁ、この辺はお約束ということで……。
NINTENDO64のときもニンテンドーゲームキューブのときも、どちらも据え置き機そのものと携帯機そのものが連動している試みではありませんでした。つまりはニンテンドーゲームキューブとゲームボーイアドバンスは、据え置き機と携帯機がうまく融合した初めてのゲーム機だったといえると思うのです。
その後、WiiやWii Uになると、コントローラが有線から無線になったことで、物理的なコードを繋いだ連動はなくなりました。ゲームソフトの供給状態自体も、パッケージのみではなくダウンロードタイトルもあるため、ゲーム機間の連動という要素も薄れつつあります。ゲーム機の連動という意味では、むしろPlayStation VitaとPlayStation3やPlayStation4とのデータ連動なんかの方が進んでいる感じさえしますね。
そして、そんな折に発表されたNSですので、わくわくせずにはいられません。今後の発表を期待しましょう。
そういえば、ニンテンドーゲームキューブの頃には、当時シアトルマリナーズに所属していたイチローがニンテンドーゲームキューブのCMに登場することがありましたけど、NINTENDO SWITCHが発売される頃には誰がCMに出演するのでしょうか。
NXがNSになったことで、「Nichihamu Shori」という感じで北海道日本ハムファイターズが日本一になるスイッチが押されたような気がするので、大谷選手がCMに使用されるなんていいですよね。ほら、打者と投手をスイッチするような感じでさ。
あぁ、でも打者として起用するも選手として起用するも監督次第。
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栗山監督は初代『ファミスタ』ではスパローズの1番を打っている名選手でしたね。スパローズはナムコスターズの次に対戦するチームだったので、当時『ファミスタ』をプレイしていた人なら、きっと「くりやま」選手を目にしていたことでしょう。栗山監督は現役時代、スイッチヒッターでしたし、もしかして栗山監督がNINTENDO SWITCHのCMに適任ということじゃないですか??
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さて、次はどの積みゲーを討伐しようかな。
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テキスト:酒缶(Sakekan) 15,000本以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲーム業界内にこっそり生息中。関わったタイトルは『ダンジョンRPG ピクダン2』、『謎解きメイズからの脱出』など。

ツイッターアカウント→酒缶(ゲームコレクター) @sakekangame
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