年のはじめのお試し企画! 2018年に出る(かもしれない)ゲームの体験版を遊びつくせ!【するめインディーゲーム/第5回】
どうも、するめ(以下)マンです。みなさん、年末年始はゲームを遊びましたか? 私は、限定版を買ってから遊ぶ時間がなくて止まっていた『ゼノブレイド2』の続きや、仕事で担当しているゲームを遊ぶつもりでいたのですが、気が付くと『RXN-雷神-』や『Tear ー終わりとはじまりの雫ー』などの、仕事とはまったく関係ないゲームをプレイしただけで年末年始が潰れました。なぜだ。
せめて、仕事に関係があるインディーゲームを遊べって? いやいや、一応インディーゲームも遊んでましたよ。体験版とかちょこちょこっと……。そういうわけで今回のテーマは「体験版」。2018年に発売が予定されているゲームの体験版を紹介して、発売に備えていきたいと思います。

「年のはじめのためしとて」っていいますからね。ちなみに、ためしとての“ためし”は“試し”じゃなくて“例(ためし)”なので、なんにも掛かってないし、うまいことも言ってないです。このグダグダっぷりがいいんですよ。ここはボクのコーナーだ!

第1回目のコラムはコチラ→友だちがいないアナタも安心!? 試験には絶対に出ない格闘ゲームのススメ
第2回目のコラムはコチラ→【東京ダーク】鎌倉に住むイギリス人が描いた東京の“闇”
第3回目のコラムはコチラ→ボクが好きな物はみんな好きなはず! こだわりを感じるインディーデベロッパー特集
第4回目のコラムはコチラ→【Fight'N Rage】格闘ゲームとアクションのごった煮&いいとこ取り! これがベルトスクロール愛!

■今回のテーマ:2018年に出るゲームの体験版を遊ぼう
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するめ:というわけで、遅ればせながら明けましておめでとうございます! みなさん、今年もよろしくお願いします。私は昨年同様に品行方正、締め切り厳守。どこに出しても恥ずかしくない立派で美しいライターとして、楽しいゲームの記事をお届けしていこうと思います。

タダツグ:「というわけで」じゃねーよ。新年早々、というか1月も終わろうってタイミングで、よくもまぁスラスラとでまかせを吐けるもんだな。その心臓に感心するわ。どこに出しても恥ずかしいライターの間違いでしょ?

するめ:あーあー、聞こえませーん。まったく聞こえませーん!

タダツグ:そもそも、今回と第6回の締め切りは2017年末だって伝えてたよね? クッソぶっちぎってるからな!? もうすぐ2月なのにあけおめって気分じゃないっつの。年末マジで何やってたの?

するめ:上でゲームを遊んでいたと書きましたけど、本当は「周囲への嫉妬に駆られた自分が知り合いを殺すネットミステリー小説」をメモ帳に延々と書いてました。ラー油さんとかカワチさんが5回くらい殺される。犯人はいったい何者なのか……。

タダツグ:素で怖いわ! それ、犯人お前じゃねーのか!?

するめ:まあ、ウソなんですけどね。本当は酔いつぶれて寝ていました。現実は辛い。夢の中こそが幸せ。

タダツグ:しょうもないウソついてないで、早く今回の話を進めない?

するめ:そっすね。というわけで今回は……何が「というわけ」なのかはよくわかりませんが、体験版特集です。あくまでも体験版なので本編とは違うかもしれないですし、発売日もまだ正式に決まってなかったりしますし、もしかすると記事が載るころには発売されちゃってたりするかもしれませんが、そこはご了承を。

■「AN EARTH2(体験版)」:ココイチ! キムワイプ! ファンタスチック・バンパイア! スパイ03が脳をジャックする!
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するめ:新年の輝かしい1本目は、スパイ03さんが制作しているフリーゲーム 『AN EARTH2』の体験版から行きましょう。キレッキレのテキストで話題を呼んだ『AN EARTH』の続編です。その体験版っていうか“P.T(プレイアブルティザー)版”が、昨年のクリスマスに出ました。前作は、ふざけた展開とテキストで笑わせつつも、ちゃんと奇麗に話をまとめてくる最高のゲームだったのですが今回も素晴らしいです。まあ、ちょっとやってみてください。

タダツグ:そこまで推すなら遊んでみるか。えーと、まず名前と好きな食べ物を入力するんだな。まあ、このコーナーだし、“するめ”でいいだろ。
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タダツグ:するめだって言ってんだろ! このゲーム大丈夫か? バグってね?

するめ:ゲーム自体は滅茶苦茶ていねいですよ。バグってるとしたら、たぶん作者の頭かと……げふんげふん。では「いいえ」を選んでみてください。
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タダツグ:おいおい……もしかして最後までこんなノリなのか。このゲームは……。

するめ:いや、ちゃんとゲーム自体はアメリカンな感じの、言ってしまえば『MOTHER』風なドット絵RPGです。ただ、作者は前作を作ったあとに初めて『MOTHER』を遊んだし、ココイチのカレーも食べたことがないので、単純にリスペクトというわけでもありません。このゲームの制作中ですら『MOTHER2』をクリアしてませんし、ココイチにも行ってないようです。

タダツグ:またややこしい制作者のゲームを引っ張ってきたな。なんなのキミ? どんなシンパシーだよ、同属性の人間同士で惹かれ合うの?

するめ:いやだな、ひとくくりにしないでくださいよ。そんなわけで、テキストのセンスも糸井重里リスペクトではありません。「スパイ03節」としか言いようがない言葉遊び。一見するとおふざけしかありませんが、話の構造は真っ当ですし、本当に作りが上手なんですよ。前作も悪ふざけの極致みたいなところから、スッと感動的な話に着地してきたので流石としか言えません。
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▲チュートリアル的なテキストですら笑いを誘う。作者は天才的な狂人か、もしくは狂人の天才なのかもしれない。
タダツグ:シナリオはわかったけど、システム的にはどうなのよ。バランスちゃんとしてるの?

するめ:体験版の範囲だけでも良くできてます。前作もレトロゲーム的な見た目ですが、遊びやすくてバランスもバッチリ考えられてました。今回は、新要素としてキックが追加されているのですが、これがまたいい味出してるんですわ。障害物を壊して道を切り開く! 町の人を蹴り飛ばしてシャネルのバッグを奪う! 親切なチュートリアルのお兄さんにもダイブキック!

タダツグ:おい、ほとんど障害物じゃなくて町の人を蹴り飛ばしてんじゃねーかよ!

するめ:警官を蹴り飛ばした挙句、戦闘に負けて投獄される! ガキを蹴って毛虫を奪う! 基本的に障害物よりも人のほうが蹴った反応が多いですし、人なら誰でも蹴れます。ビバ、暴力!

タダツグ:凄まじいカオスっぷりだな。ホントに大丈夫なのかこのゲームは。体験版が出る前に作者さんタイーホされたりしない?

するめ:それは困るので、逮捕されたら獄中にココイチを差し入れてでも作ってもらいましょう。
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▲蹴り飛ばすことで、まったく戦う必要のない相手ともバトれます。イベントで助けに来た親友も、話しかける前にキック! いい意味で無駄なイベントが満載の体験版です。ちなみに、勝っても負けても怒られます。
するめ:さらに! メインストーリーで通せんぼしている相手を蹴り飛ばし、フラグをガン無視して戦闘に入ることもできます。体験版ですが、いろいろ遊べるのでぜひダウンロードしてみてください。

タダツグ:でも、クリアすると完成予定が2019年7月って出るよな。まだかなり先じゃないか。

するめ:それ、作者によると2018年の間違いなので安心してください。さあ、みんな今すぐ遊びましょう。そしてスパイ03氏がカクヨムで連載している『ファンタスチック・バンパイア』もリーディングナウ! お前は、絶対幸せになる!

タダツグ:何それ。そして、何そのノリ。

するめ:『AN EARTH2』に出てくる作中小説です。スパイ03文学とも言える、アメリカンホームドラマのようなコメディ成分といい話が補給できます。いい話なのかな? うん、いい話だと思う。うん。

タダツグ:お前さんが好きなタイプのゲームなのはよくわかったよ。でも、そんなに面白いならフリーゲームを飛び越えて、コンシューマー移植もありそうじゃね?

するめ:……。

タダツグ:やい、なぜ黙る。

するめ:まあ、これを見てください。
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▲ほっぺたのりょうがわにちいさいでんきぶくろをもつ。ぼくらのクラブのリーダーになりそうな完全オリジナルのネズミ。
タダツグ:こ、これは……。いろいろな成分が絶妙に混ざっていて、限りなくアウト寄りの……。

するめ:こういう敵キャラクターが許されるならば、PLAYISMとかフライハイワークスあたりが1と2をセットにして海外に送り込んで欲しいなって自分も思っています。まあ、こういうのもフリーゲームの良さですよね。テキストのセンスがすごく良いので、本当に完成が楽しみです。
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▲イベントで戻れないように見える場所で、引き返そうとすると出るメッセージ。誰なんだお前。
タダツグ:ちなみに、話はつながってるのか? 前作も遊んでおいたほうがいいのかな。

するめ:まだわからないですが、前作は前作で狂って……じゃない。面白いのでやっておいたほうがいいです。今なら、図鑑やイベントが追加された『AN EARTH -SpecialEdition-』がオススメ。長くても3~4時間でクリアできると思います。

タダツグ:なんか、こっちはこっちでヤバいな。道に置いてあるオブジェクトが何でも拾えるし、図鑑のテキストもアレだな。
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▲ポストだろうが消火栓だろうが、生ごみだろうが拾う。しかも売れる。それが『AN EARTH』。
するめ:ストップ! あまり語ると楽しみを奪ってしまうのでそこらへんで。2018年は、マジでスパイ03ブレイクが起こると勝手に思っているので、前作と合わせて遊びましょう。
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▲図鑑のテキストも敵名もクレイジー。個人的に、転生予定者とトラックのセンスは2017年のMVPを挙げてもいいと思いました。
『AN EARTH2』(体験版)
『ファンタスチック・バンパイア』
『AN EARTH -SpecialEdition-』

■「Oppaidius Summer Trouble!」:夏の神様が罰を与えに来たようなPC98風ビジュアルノベル!
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するめ:ヘイ! 家にこもってTVゲームばっかりやってる冴えないおっぱいボーイたち!! このコーナー恒例のエッチ枠の時間がやってきたぜ!

タダツグ:待ってまし……いやいや、突然なにを言っちゃってるのさ?

するめ:このムッツリめ! おっぱいに溺れて“エッチな冬眠”から目覚めてしまえ!
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タダツグ:グワーーー!、すげえ、インパクトがある絵面が出てきた!! おっぱいが分割されていっぱい!

するめ:というわけで、2つ目のゲームは『オッパイディウス』。これは、突然現れた絶世の美女の巨乳が頭から離れず、エッチな妄想にとらわれた主人公の脳内イメージです。最近は『VA-11 Hall-A』とか『2064:Read only Memories』など、日本の80年、90年代PCゲームの影響を受けたインディーの名作がいっぱい出ていますが、コレもその系統ですね。

タダツグ:なるほど。つまり、日本のゲームをリスペクトした恋愛アドベンチャー?

するめ:「90年代の日本のテレビゲームへの愛を込めたラブレター(Steamの説明より)」だそうです。甘ずっぱい恋愛アドベンチャーというよりも、割とエッチな表現が多様されているので、PC-98辺りの18禁アドベンチャーに近い感じかも。

タダツグ:強烈な愛だな。最初に出てきたのが、ゲーム画面なのか?
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するめ:基本はこんな感じのアドベンチャーですね。ちなみに、画面に映っているのが最初に登場する絶世の美女です。
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タダツグ:絵柄が濃ゆいなあああああ! 海外センスがさく裂してる。

するめ:作者のTwitterを追ったらイタリアのネットゥーノの方らしく、キャラクターの陽気なイメージはお国柄が出ていると思いました。設定からしてネタゲーなのかと思って体験版をやってみたのですが、真面目に作られてて気になってきたんですよ。
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▲おっぱいが大きすぎてウインドウのテキストを隠す! 日本的な遊びにもっこり……じゃなくてにっこり。
タダツグ:おっぱいが文字を隠してる……。確かに、日本のエロゲー的な演出かもしれん。いや、本当にそうか?

するめ:日本の作曲家も参加していますが、イタリア的な情熱を感じるゲームです。キックスターターが成功したみたいなので、発売が楽しみですよ!
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■「箱庭セレナータ」:探索もバトルも楽しいファンタジックなRPG!
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するめ:そしてラストは、2015年の体験版からブラッシュアップを繰り返しているRPG『箱庭セレナータ』(ひとあそび版)です! 見てくださいよ、このクオリティ!

タダツグ:おお、こいつはおもしろそうなRPGだな。

するめ:多くの商業や同人ゲームに曲を提供している坂本昌一郎さんが作り続けているゲームです。この作品も、ご本人が楽曲を手掛けていて、前日譚となる体験版が別に存在しています。「ひとあそび版」は本編の一部が遊べる感じですね。

タダツグ:まだ未完成なのか……。

するめ:製作途中で全部は遊べないですが、ひと通りの基本的な部分は遊べます。フィールドスキルを使って探索する楽しさや、グリモアやスキルを組み合わせて戦うバトルの基本は十分味わえるかと。
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▲水の上を渡れる“板”や“ヒミツ発見(隠し通路が見える)”などのスキルを駆使して探索。
タダツグ:キャラクターが攻撃するときに、横からぴょこんとSDキャラが出てくるのがいいな。初代の『セブンスドラゴン』っぽい。

するめ:いいっすよね、この演出。メインとサブのグリモアを組み合わせて通常攻撃の属性を変え、アタックを押すだけでたくさん殴れるのもキモチイイです。
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タダツグ:でも、かなり手ごたえあるっていうか難しくない? ボス戦は初見で勝てないバランスのような……。

するめ:仲間が1人増えるとなんとかなってくるんですけど、最初は厳しいですね。まあ、誰を最初に仲間にするのか考えるのも楽しいのですが。ボスの弱点を教えてくれるので、試行錯誤するのがだいご味です。
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▲絶対的な防御シールドを張るなら、こちらは防御を無視できるグリモアやスキルで対抗!
タダツグ:個人で作ってるみたいだから、いつ完成するのかはわからないけどな。

するめ:それを待つのも楽しみですよ。じっくり時間をかけて作れるのも大手にはないインディーゲームの良さというものです。というわけで次は第6回。今度こそ、早く記事を上げますよ。あげるんじゃないかな、たぶん。

タダツグ:本当か? 信じていいのかー?

するめ:まじまじウソつかないトラストミー。あ、ちなみにめんどくさいので、今後は偶数回、奇数回縛りは辞めます。めんごめんご。

タダツグ:お前、本当にいい加減すぎていつか刺されるかもしれんね。たとえばこの俺とかになッ!!
テキスト:するめ(以下)マン(Surume Ika Man) 正体不明の海産物。1月は異常な忙しさに忙殺中。だいたい、自業自得なので悲しい。

ツイッターアカウント→するめ(以下)マン@IkamanS2

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