ヒーロー! 戦車! そしてガンマン! 今回は男の子の夢てんこ盛り!【ラー油のDLゲーム受信基地 vol.6】
ラー油です! 先日の話ですが、東京ゲームショウ2017の出展メーカーが発表されましたね。これから開催に向けてまだまだ増えるのですが、第一陣として注目なのは何と言ってもディースリー・パブリッシャー! 毎年趣向を凝らしたブースで我々を楽しませてくれるメーカーです。
昨年は『地球防衛軍5』がメインだったため、ブース内に5メートルの巨大宇宙人が登場。鼻から蒸気を噴き出すなどして存在感をアピールしていました。俺の予想だと、今年は『SIMPLE』シリーズを500本ほど出展すると思われるので、なんとしてでも見に行きたいと思います!

他にもダウンロード専用ソフトを多く出しているメーカーとして俺が注目しているフライハイワークスや、シルバースタージャパンなども出展が決定しているのでそちらも注目。
  1
DLゲームコラム第3回→夢あふれる3DSソフトに変則ブロックくずし、そして街づくりパズル!
DLゲームコラム第4回→「Switchで物理アクション! 超能力バトル! そして美少女リズムゲーム!」
DLゲームコラム第5回→世界には驚異と珍奇が満ちている!3DSで活躍するテヨンジャパン特集!

さて、今回のDLゲーム受信基地ですが、もうすぐ夏休みシーズンということで男の子の喜びそうなゲームを中心に取り上げたいと思います。

1本目は『激投戦士 ナゲルンダー』! 2015年に3DSで発売されたダウンロード専用ソフトで価格は500円!

メーカーは囲碁や将棋ソフトの老舗であるシルバースタージャパン。じつはダウンロード専用ソフトで多くのオリジナルタイトルをリリースしており、熱い作品も少なくないメーカー。この『激投戦士 ナゲルンダー』もその一つで特にお気に入りの逸品です。
  2
舞台は20XX年。ドン・ハラス率いる悪の組織「ブラックハラス」がイヤガラセによる世界征服を開始! 主人公の「今田(いまだ)ナゲル」も「ブラックハラス」のせいで激安弁当を買い損ね、戦闘員にボコられた挙句に投げ飛ばされてしまう!

ナゲルは正義を愛する科学者「大雑葉(おおざっぱ)カイゾウ」からヒーロースーツを託され、正義の戦士ナゲルンダーとして戦うことに!

この物語は、悪を投げ、正義を投げ出さない戦士、ナゲルンダーの激闘の記録である!

という1話のナレーションから心が躍るぜッ! こういう名前に引っ掛けた上手い言い回し大好き。
  3
特撮風の2Dアクションゲームなのですが、最大の特徴は主人公の攻撃方法がタイトル通り「物を投げる」であること。小さなザコ敵や、ボスの投げた武器や弾をキャッチして投げ返すッ! 倒したザコ敵が地面に落ちる前にキャッチして投げると強力な投げ攻撃になり、それで倒した敵を更にキャッチして投げると貫通投げ!

見た目は地味なのですが、このコンボシステムや空中ダッシュ、2段ジャンプを組み合わせた立ち回りが実に熱い作品です。

物を投げる時にボタンを長押しすることでスローになったり、ジャンプ中に下キーを入力することで急降下出来る操作など、細かい仕様を使いこなせるようになると更に効率的に戦える作り。コンボを稼いだり、Aボタンで出せるキメポーズでゲージを貯めればお約束の必殺技を繰り出せます。画面内の敵を一掃!

ややクセのあるシステムなので最初は戸惑うものの、やり込んでプレイヤーの腕前がレベルアップすると、自然に「ヒーローっぽい動き」が出来るようになる調整が素晴らしい。
  4
ステージの合間の会話デモもバカバカしいノリで笑えます。主人公とカイゾウ博士がアホな会話をしていると、ヒロインのヒロミさんが毒を吐きながら怪人出現の連絡をしてくるという流れで、特撮ネタも散りばめられてあります。

ゲームの特撮パロは「イエローはカレーが好き」レベルで止まっている作品も少なくないのですが……。このゲームはちゃんとスタッフが最近の特撮を見ていることが伝わってくるのが良いですね。「金曜夜も、見てくれよな!」とか。

悪の組織である「ブラックハラス」が意外とホワイト企業だったり、途中から主人公のニセモノも登場したりとメインキャラ以外も面白い連中揃い。
  5
警察に捕まるので剣みたいな危ない武器は振り回さず徒手空拳で戦い、怪人を倒して家に帰ったらエゴサーチ。そんなバカゲーっぽいノリなのに、しっかりと手応えがあって、プレイをしていると本当のヒーローみたいな立ち回りが自然と出来るようになっていく素晴らしい1本。

3段階の難易度に加え、遊んでいくと内容が充実していくギャラリーモードも必見。細部から作り手のこだわりが感じられる作品です。キミも今すぐナゲルンダーに変身してエゴサーチだッ!
  6
お次は『虫けら戦車』! レベルファイブから2013年に823円で配信されている3DSソフト。様々な著名クリエイターに新規ソフトを作ってもらう「GUILDシリーズ」の一環として作られた作品です。

担当クリエイターはあの稲船敬二氏。

最近レベルファイブと稲船敬二氏が「LEVEL5 comcept」という新スタジオを立ち上げたニュースが話題になっていたので、「じつは4年ほど前にこういうゲームも出していたんだぜ!」ということで今回チョイスしました。
  7
第二次世界大戦を舞台にした戦車アクションゲーム。突然、戦車ごとアリと同じサイズまで小さくなってしまった戦車部隊が、襲い掛かる巨大昆虫と戦いながら生き延びていく内容になっています。敵はクモに蛾、イモムシにカマキリ、スズメバチ! 数多く登場する戦車を使い分け、巨大昆虫相手にパンツァー・フォー!

いや…戦車が小さくなっているだけだから「通常昆虫」が正しいのかな……?
  8
戦車アクションですが射撃は射程距離内の敵に自動で行われるため、リアルタイムシミュレーションゲームに近い手触り。戦車の位置取りや立ち回りが重要になってくる内容ですね。移動するだけで景気良い効果音と共に砲撃でバンバン敵を倒してくれるのが爽快。最大4人のマルチプレイにも対応しているのでみんなでバンバンシューティング!
  9
食料がないのでアリの運んでいるクッキーを奪うとか、飲料水を確保するために朝露を探すとか、雨が降ってくると雨粒の直撃でダメージを受けるので葉の陰に隠れるとか、「虫と同じサイズになってしまった戦車部隊」というのを存分に生かした構成がじつにワクワクさせる作り。

登場キャラも口が悪い仲間や実力がないクセに超威張ってる上官などなど、これまたいいキャラ揃い。
  10
虫の質感や動きが非常に細かく、立体視も凝っているので本当に虫をドアップで見ているような迫力が素晴らしいのですが……。リアル過ぎて遊んでいてちょっと「ウッ!」ッてなる時もありますね! 『地球防衛軍』シリーズで巨大昆虫に慣れている俺でも、やや怯む迫力!

ボス戦のバランスなどやや難点もありますが、男のロマンに溢れた内容。今からでも続編を遊びたい作品ですね。
  11
最後は『ガンマンストーリー』! 2013年にフライハイワークスが3DSで発売した200円のアクションシューティング。現在は続編をセットにしたWii U版も500円で発売されています。さらわれたヒロインを助けるために凄腕ガンマンの「クレイブ」が大冒険を繰り広げる!
  12
非常にオーソドックスな2Dアクションですが、遮蔽物に身を隠した敵との撃ち合いや、リフトやトロッコを使ったギミック、思わず熱くなるジャンプアクションと、200円という低価格ながらツボを押さえた作り。遊んでいて飽きさせないステージ構成の巧みさに、1ステージの適度な短さや、やられた際のリトライの速さなど。非常によく練られていることが分かります。ウエスタンな雰囲気たっぷりのBGMや、手書きっぽいグラフィック表現も特徴的。
  13
しかしこの空飛ぶリフトといい、ハシゴの感じといい、ガンマンというより……。いや、気のせいですね!
などと甘い顔をしていると秘密基地とかトゲとか消える足場とか電気トラップとか出てきます。ガンマンじゃなくてロックマンじゃねーか! この最初は西部劇だから自重してるけど、途中から制作者がロックマン好きを抑えられなくなったようなテンションが最高です。

1周が結構短いゲームなのですが丁寧な手触りで、クリアすれば難易度ハードに別キャラも追加されます。

「そうそう、2Dアクションゲームの面白さってこういうのだよな!」という心地良さに溢れた作品。200円という価格でここまでやれるとは。昔ながらの2Dのアクションシューティングが好きならイチオシです!

というわけで今回のコラムは以上。次回も夏を更に熱くする気合の入ったタイトルを取り上げる予定なので乞うご期待ッ!

テキスト:ラー油(daikai6) 死力を尽くして『SIMPLE』シリーズを応援するブログを運営し実況もするゲームブロガー。『SIMPLE』シリーズだけでなく低価格でイカしたゲーム全般を追跡中。ニンテンドースイッチで『SIMPLE』シリーズが出るのか気になる今日この頃。

ラー油 運営ブログ 『絶対SIMPLE主義』
ツイッターアカウント→ラー油@daikai6

DLゲームコラム第1回→「DLゲームという名の革命の嵐! 戦車にロボハクスラにサバクのネズミに!」
DLゲームコラム第2回→個性炸裂! 奇妙過ぎる屋敷ゲーに2D巫女ゲー、脳触手ゲー!
DLゲームコラム第3回→夢あふれる3DSソフトに変則ブロックくずし、そして街づくりパズル!
DLゲームコラム第4回→「Switchで物理アクション! 超能力バトル! そして美少女リズムゲーム!」
DLゲームコラム第5回→世界には驚異と珍奇が満ちている!3DSで活躍するテヨンジャパン特集!
シシララTV オリジナル記事