【カラテカ】「2017年もひたすらセイヤソイヤ戦うんだ的な何か」【ゲームコレクター・酒缶のツミとバツコラム:第8戦】
どうも、酒缶です! ゲームコレクターの酒缶です! 「ゲームコレクター・酒缶が積みゲー討伐するってよ(略称:ツミとバツ)」、略して「ゲームコレクター・酒缶のツミとバツコラム」の始まりです。
第5回目のコラムはコチラ→「ファミスタとNS」
第6回目のコラムはコチラ→「アメリカ横断ウルトラクイズ ほか」
第7回目のコラムはコチラ→「舛添要一 朝までファミコン」
2017年は大変景色のいいガケの上から初日の出を拝もうかと……あれっ?
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年明け早々落ちるネタなんて縁起が悪い。で、でも、大丈夫ですよ。『カラテカ』は無理矢理な操作をしなければ、落ちることなんてありませんから。
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あっ、落ちてくるモノがありましたっけ。いやー、ほんとに受験生の方々には申し訳ないことをしました。ここからハッピーになるコラムにするので許してください。
さて、空手です。2020年の東京オリンピックの追加種目として決まったこともあり、空手が海外にも浸透することに期待しつつも、そういえばあんまり空手のことを知らなかったことに気付きつつ、そもそも海外から1985年にやってきた、黒船的な空手を経験していたことを思い出しました。元は海外のPC向けに開発され、日本では1985年にファミコン向けに発売されたあのゲーム。そう、『カラテカ』です。
取説によると、アクマ将軍にさらわれたマリコ姫を助けに行くカラテカのお話。クッパにさらわれたピーチ姫を助けに行くマリオと同じノリなので、日本の発売元の悪ノリ設定なのではないかと思っていますが、実際のところどうなんでしょう? とにかく主人公のカラテカは無敵の拳法“南斗再試拳”を体得した……いや、この辺は絶対『北斗の拳』をモチーフにした日本人の悪ノリじゃないんですかね??
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そんなわけで、1985年にソフトプロがファミリーコンピュータ向けに発売した『カラテカ』は、ざっくりとしたジャンルでいうと横スクロール格闘アクションゲームといった感じでしょうか。
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取扱説明書によると「右方向スクロールのリアルタイムアドベンチャーゲーム」となりますが、『スーパーマリオブラザーズ』が取扱説明書では「右方向スクロールのファンタスティックアドベンチャーゲーム」だった時代ですから、そこは無視して……というか『スーパーマリオブラザーズ』の取説に影響受け過ぎでしょ。
「アーイェー! オーイェー! オレ、カラテカ!」と言ったかどうかはわかりませんが、パッケージを見ると茶髪でアメリカンな青年も、画面を見ると白髪でピンク肌のカラテカさん。
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「右方向スクロール」のゲームゆえに、プレイヤーが操作するキャラクターは右方向にしか向けず、走る際には左方向に戻ることができません。それに対して、左にしか攻撃をしないために左しか向けないアクマ将軍の手下たち。頭や空手着のパターンはいくつかあるモノの、ベースとなるボディは青色で統一されています。
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パッケージのイラストでは若干ヒーローテイストのあるビジュアルのアクマ将軍。戦うときには左しか向くことができませんけど、雑魚に指示を出す時に右を向くことができます。
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パッケージでは雑魚に指示を出しているように見えなくもないマリコ姫。パッケージの髪の色はブルーでしたけど、画面の中ではカラテカさんと同じ白髪でピンク肌。一切戦わないモノのカラテカを待つ姿勢から常に体は左を向いていますが、カラテカを待つ姿勢として立ちポーズと座りポーズが用意されていて、座りポーズの時には下を向くことまでできてしまいます。
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でもって、そもそもカラテカの落下ポーズって普通に戦っている時に使わないポーズですし、そもそも壁で塞いで落下しないようにすればいいのに、容量の足りない時代になぜ無駄な処理を入れているんだ、という話なのですが……。
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しかし、空手を舐めてもらっちゃ困りますよ。キック! パンチ! イッツオールインザマインドですよ! 『カラテカ』は史上最強の必殺拳。極めれば20分も掛からないでクリアできるゲームなので、ちょいと時期外れのお年玉代わりにそのコツを教えてあげましょう! これさえ押さえておけば受験も完璧。ジャンプ、ポーズ、ダックアンドターンなんですから! いや、カラテカさんはジャンプもダックもターンもできなかったか……。
ポーズ、つまり姿勢ですが、『カラテカ』には「気をつけ」と「構え」の姿勢があります。
「構え」の姿勢の時に十字ボタンの上を押していると「気をつけ」の姿勢になります。
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「気をつけ」の姿勢の時に十字ボタンの下を押していると「構え」の姿勢になります。
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「気をつけ」のときは走ることができ、ボタンを押すとお辞儀をすることもできます。お辞儀ができることから、『カラテカ』は大変礼儀を重んじているゲームとしても有名です。
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それゆえ、構えを取らないで敵に突っ込んでしまうと……即死しちゃうんですね。きっと礼儀を反したことを恥じて、心の中でハラキリしたんでしょう。ハラキリの国では国中皆がハラキリしていますからね。ハラキリ、怖いですね。
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「気をつけ」の姿勢だと走ることができ、「構え」の姿勢でしか戦えないのですから、自ずと、敵から離れている時は「気をつけ」で走り、「構え」で戦うことになります。
続いて、攻撃。『カラテカ』ではAボタンでセイヤー、セッセッセ、セイヤーとキック攻撃になります。涙がこぼれても立ち向かってください。十字ボタンとの組み合わせで上段・中段・下段の、3種類の攻撃を繰り出すことができます。
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キックは主に敵と足先が触れる間合いで攻撃が当たります。
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Bボタンでソイヤー、ソッソッソ、ソイヤーとパンチ攻撃になります。心が折れても立ち向かってください。十字ボタンとの組み合わせで上段・中段・下段の攻撃を繰り出すことができます。
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パンチは主に敵とくるぶしが交差している間合いで攻撃が当たります。
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通常の格闘技だとパンチよりもキックの方が威力がありそうですが、カラテカの場合、キックの方が射程距離とスピードがある代わりに威力が弱く、パンチの方が射程距離とスピードがない代わりに威力があるという設定になっています。まぁ、キックの方が効率的だとは思いますけどね。
ここまで単純なことしか書いていなかったのですが、ここまでの知識で『カラテカ』の9割くらいは理解したと考えて問題ありません。あとは細かいことを3点ほど気を付けていただければ、完璧なカラテカになれます。受験生はテストに出るのでノートに書いておいてね。
1つ目の重要なポイントは体力回復。体力ゲージは常に画面上方に出ているのですが、このゲージのピンク色のヒットポイントランプが左にたどり着いたら死んでしまいます。一応、画面の左側に近付くと点滅するのでピンチになるとすぐに気づけます。点滅したら「構え」のポーズのまま後退しましょう。ずっと後退していれば敵に追い付かれませんし、強い敵はそもそも隣接するところまで近づいて来ないので、かなりのんびりと休憩して体力を回復することができます。
2つ目の重要なポイントはワナの攻略。畳の間の最終地点にあるワナは『カラテカ』史上最大の山場となっています。
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むやみに突っ込むと、CERO的にはAで済むかもしれませんけど、無残な姿をさらすことになります。
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そのため、ここで「気をつけ」の姿勢になります。
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そして、1歩だけ進むと目の前にバシッとワナが落ちてきます。
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あとはワナが上がり切る前に走り抜ければ、見事クリアとなります。この状態でワナに当たっても死ぬことはないので、通り抜けるタイミングがわからない人はワナが上がっている最中にずっと十字ボタンを右に押しっぱなしにしておけばいいでしょう。
そして、『カラテカ』最大の敵と言えばアクマ将軍のペットのタカ。最大の敵はアクマ将軍じゃないの? という声が聞こえてきそうですけど、実際のところ、アクマ将軍の攻略はアクマ将軍の手下の雑魚どもの攻略とほぼ同じなので、さほど問題ありません。というかすでに、キックの説明のところでアクマ将軍と戦っているシーンの画面写真を使っちゃったし。演出とバトルでアクマ将軍の配色が違うから気付きにくいんですよね。
とにかく、アクマ将軍は離れていれば襲ってくることはないのでいずれ倒すことができます。だから、あとはタカさえ攻略できれば問題ないのです。
タカは上段・中段・下段のいずれかの高さで飛んできて、体当たりして去っていきます。畳の間では1回だけ体当たりされて終わりだったので攻撃が当たらなくてもあまり気にすることはなかったのですが、最後の道場では倒さないと先に進めないので、ぜひ攻撃を極めましょう。
とか書きつつ、感覚的な攻撃スタイルを教えてしまうと、カラテカの立ち位置を決めて、タカがこの辺りに近付いてきたらボタンを押すと……。
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ドカっと当たります。
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いやもう、こればかりは感覚の問題なので覚えてください。もう30年以上この方法でやってきましたから間違いありません。今後『カラテカ』の名人としてメシを食っていく予定がなければ、この攻略で問題ありません。タカとの間合いを把握できれば一番ですが、とりあえず自分の停止位置を決めてしまってボタンを押すタイミングを覚えてしまうのが攻略の一番のポイントになるのではないかと。
ちなみに、上段攻撃をする際に、あまり早いタイミングで十字ボタンを押しっぱなしにしているとタカが近付く前に「気をつけ」の姿勢に戻ってしまうので、お気を付けください。
あぁ、そうそう。『カラテカ』を攻略する上で、一番気を付けないといけないことを教えておきます。それは、「構え」の姿勢。外のエリアと畳の間では、マップの右端から消えるところまでカラテカを移動しないとクリアにならないのですが、タイミングが悪いとカラテカが画面端にたどり着く直前に新しい雑魚敵が登場することがあるのです。
この時に「気をつけ」の姿勢で突っ込むと、その場でゲームオーバー。
また、最後に待ち構えているアクマ将軍は、カラテカが部屋に入った瞬間に攻撃を仕掛けてくるので、「気をつけ」のポーズで部屋に飛び込むと、やっぱりその場でゲームオーバー。
そのため、危険だと思ったら、「構え」の姿勢で移動することはマスターしておきましょう。これだけ分かれば、あなたも『カラテカ』をクリアできますよ。
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そんなわけで、『カラテカ』をプレイした気になりたければ、以下の3点を記憶しておきましょう。
1.敵との間合いでキックとパンチを使い分ける
2.ワナとタカはヤバイ
3.危ないと思ったらいつでも「構え」の姿勢(但しワナ除く)
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あっ、『カラテカ』はミニファミコンに収録されていなかったんでしたっけ? 簡単にはプレイできないのかぁ。だったら、Google Playで検索すれば『Karateka Classic』が見つかるので、どうしても『カラテカ』で遊びたい人は探してみてください。
さて、次はどの積みゲーを討伐しようかな。
第1回目のコラムはコチラ→『ポケモンとピカチュウ』
第2回目のコラムはコチラ→『マリオとソニックとハイパーオリンピック』
第3回目のコラムはコチラ→「LSDとPS VR」
第4回目のコラムはコチラ→「四十八(仮)とカタルヒト」
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テキスト:酒缶(Sakekan) 15,000本以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲーム業界内にこっそり生息中。関わったタイトルは『ダンジョンRPG ピクダン2』、『謎解きメイズからの脱出』など。

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