ラー油です! いよいよ『スプラトゥーン2』が発売されましたねー。前作も大好きなタイトルで、ウデマエSくらいまでは遊んだのでもちろん購入! 末永く遊ぶことになるタイトルだと思うのでダウンロード版をチョイスしました。色々進化しているし新モードの「サーモンラン」もめっちゃ面白い! 細部までこだわられた作りでさすがだなと堪能中です。
そんな『スプラトゥーン2』も最高だがちょっと待ってもらおう。俺の好きな「SIMPLEシリーズ」にもイカが出てくるゲームは沢山あるぜ!
とか言いたいんですが、あんまりないから困る……。ボスでクラーケンが登場する『SIMPLE2000シリーズ Vol.54 THE 大海獣』くらいでしょうか。これは早急にイカやタコが出たり出なかったりする「SIMPLEシリーズ」の新作を100本くらい発表して欲しいものですね!
内容は8bitテイスト溢れる2Dのアクションゲーム。正義の騎士ショベルナイトと、悪の魔女エンチャントレス率いるボクメツ騎士団との戦いを描いた作品です。
8人のボスが支配するステージをクリアしながら進むゲームで、ステージ内で手に入れたサブウェポンや、街で買えるアイテムで主人公を強化することも可能。クリアに関係ないちょっとした寄り道的なステージもある……。というオーソドックスな構成ですが、何が素晴らしいかと聞かれたらその完成度。
アクション部分もステージ構成もとにかく丁寧。上達がしっかり実感出来て、それでいて徐々に手応えが出てくる難易度曲線も絶妙。遊んでいて素直に楽しくのめり込める作りです。職人の調整!
ショベルナイトの武器はその名の通りショベル! まあこの名前で武器がクワだったら困りますわ。
敵を正面から攻撃しても良いし、特定の壁や地面をそのまま掘ることも可能。ジャンプ中に下方向に入力すればショベルの上に飛び乗ってホッピング! ホッピングは敵にダメージを与えつつ大ジャンプすることが出来るため、空中にいる敵を連続ホッピングで倒しながら連続大ジャンプをキメたり、ボスの激しい攻撃をジャンプで避けながら、そのままホッピングでカウンターを叩きこんだりがじつに爽快! 剣には出来ない軽快な攻撃だ!
いや、冷静に考えるとショベルでも普通はこんな動き出来ない気がする! さすがショベルナイト。プロである。
各ステージに眠っているサブウェポンであるレリックも、火の玉を発射できる使いやすいファイアロッドに、障害物や敵を破壊しながら食いつけるダストナックル、自分の周囲に広がる衝撃波を繰り出せる戦の角笛、空中ダッシュで攻撃にも移動にも使えるプロペラダガーなどなど。入手するとアクションの幅がグッと広がるナイスなアイテムぞろい。
待ち受けるステージも墓場、海底、城、森、雪原、研究所と個性付けがハッキリしていて、新しいステージに足を踏み入れるたびにワクワク。
登場するボス達もショベルナイトと同じ「ナイト」! 城ステージなら煌びやかな恰好で玉座に座って待ち構えるキングナイト。墓場ステージなら巨大な鎌を使いこなす亡霊のようなスペクターナイト。研究所ステージなら怪しげな薬で攻撃してくるプレイグナイト。海底ステージなら潜水服に身を包んでイカリで攻撃をしてくるトレジャーナイトなどと、どいつもこいつもユニークで印象的なキャラばかり。
ステージにはチェックポイントがいくつもあって何度死んでもそこからやり直せたり、難しいと感じたら一度クリアしたステージでお金を稼いでキャラを強くしたりといった救済措置があったり。
一見するとファミコンのゲームのようでも、しっかり現代に合わせた遊びやすい気配りも忘れていません。
もちろん、腕に覚えのあるユーザーなら強化アイテムを買わずに進めてもいいし、チェックポイントをショベルでぶっ壊すと、ボーナスが貰える代わりにそこから復活できなくなる仕様があるので、片っ端からぶっ壊すのもアリです。
後半は一撃死が結構多いので、調子に乗ると地獄を見ますけどね!(経験談)
ボスであるナイト達に加えて、道中で出会うことになる数々の脇役たちや、街にいるちょっとしたテキストや動きがいちいち面白くてニヤリとさせられます。ゲームを彩るBGMも絶品で、タイトル画面が始まって5秒で音楽が良いゲームだということが、鼓膜で理解できるッ!
本編だけでも素晴らしいのに、無料DLCとして配信された「プレイグオブシャドウズ」、「スペクター・オブ・トーメント」も収録。ボスキャラであるプレイグナイトとスペクターナイトを主役としたモードで、どちらも本編とほぼ同ボリューム。
「プレイグオブシャドウズ」は、本編の裏側で展開されたもう一つのストーリーを追うもので、
ステージこそ同じではあるものの、キャラ性能が全く違うので別のゲームとして楽しめます。
プレイグナイトの武器である爆弾で、6種類あるシェル、信管、火薬を組み合わせて性能を調整可能。地形や敵の動きに合わせてその場で調合する、攻略の自由度の高さがたまらない構成です。
「スペクター・オブ・トーメント」は本編の前日譚で、なんとこちらはステージ構成が本編と別。鎌が武器のスペクターナイトは壁を登ったり蹴ったり、空中の敵を次々にダッシュ斬りで倒しながら突き進めたりと圧倒的なスピード感と機動性を備えています。本編が『ロックマン』ならこちらは『ロックマンX』というベツモノっぷり。行方不明になっていたマックもビックリの作り込みです。
これは本編とDLCすべてにいえるのですが、ストーリーと演出があまりにも秀逸。軽妙なテキストで笑わせたり、グッとさせたりしつつも、ここぞという時は言葉ではなく画で語る。「プレイグオブシャドウズ」のエンディングは、それがとくにキマッていて震えましたよ!
あらゆる部分の完成度が高く、遊んでいて何もかもが心地良い作品。ただ懐かしいだけではなく、新作として、昔のゲームが好きな人から最近のユーザーまで楽しめる。
これまでの人生で1番好きなナイトはナイトガンダムだったんですが、2番目にはこの『ショベルナイト』を入れるしかないなと思いました。このゲームはズバリ「面白いアクションゲームがやりたい人にオススメ」な1本です。
カセットを引き抜いて3DSのマイクに息を吹きかけて……。
ついたー!
そんな演出から始まる3DS『
みんなでまもって騎士 姫のトキメキらぷそでぃ』です!
エインシャントが2014年に配信した800円のダウンロード専用ソフト! Xbox 360のインディーゲームコーナーで配信されてたタイトルの続編で、90年代のアニメやゲームっぽい雰囲気のタワーディフェンスアクションゲームとなっています。
この
公式サイトのむせ返るような90年代臭がスゴいので、まずは見てもらいたい!
90年代のゲーム雑誌風の紹介があったり、何故かパッケージの画像があったり。公式サイトだけでタダモノじゃない空気が出まくりですよ。
本作は8bitの魔力で満ち溢れた次元の狭間にある空間が舞台。マジカルランドを襲った怪現象と押し寄せるモンスターを相手に、王女であるローラ姫とその親衛隊である6人の「まもって騎士」が立ち上がる!
親衛隊っていうか王女が趣味でかき集めた遊び相手に近い存在なんだけど……頑張れ「まもって騎士」!
お姫様の名前がローラ姫って時点で、何かを感じてしまう。ちなみに俺が好きなお姫様はデイジー姫です。
お姫様を防衛しながらステージ内の敵を全滅させればクリア。コンボ攻撃と3種類のスキルを使ってバリバリ薙ぎ倒す! バリケードを作ったり、砲台を作ったりして敵を食い止めることも可能。敵を倒して手に入るお金を使ってバリケードと砲台をレベルアップ出来るので、これを活用して敵を食い止めつつ、ステージ内にいる敵の全滅することになります。
ワープゾーンやカギを見つけないと開かない扉、敵を吐き出すジェネレーターなどがあるため、ステージ構成を把握し、戦況に応じて立ち回るの大事。
危ない時はお姫様を押して運んで緊急避難! お姫様さえ生き残っていればなんとかなる!!
見た目こそファミコンのゲームのようですが、押し寄せてくる数十体の敵キャラを倒しながら突き進む感覚はまさに8bit無双! 処理落ちなしで動きまくりなのがまたスゴい。高レベルの砲台は攻撃も派手で見ていて気持ちいい!
使えるキャラはファイター、アマゾン、ニンジャ、メイジ、ジイヤ、アーチャーの6人。それぞれ性能が違い、素材アイテムを集めることで新スキルのゲットにスキル強化、新武器開発に武器強化も可能。
ボタンで使用するアクションスキルを3つ、つけるだけで効果があるオートスキルを4つセット出来るので、プレイヤーの立ち回りに合わせて試行錯誤するのも楽しいシステムです。
そしてニンジャは裸がデフォ。『ウィザードリィ』かよ!
この6人のキャラもお姫様も敵キャラもみんなキャラが立ってて会話デモが爆笑モノです。
「オレはアクションゲームで ながいかいわは だいっきらい なんだ!
そういうのはこんどにして、まずは しゅつげきしようぜ!」
とか、ゲーム開始直後からこのメタセリフは笑うわ!
BGMが「川口博史」、「細江慎治」、「OGR」、「古川元亮」、そして「古代祐三」という超豪華メンバーなのも必聴。これだけで800円の元が取れまくりの名曲ぞろいですよ!
こんな説明書があったり、とにかくゲーム全体の80~90年代な小ネタの密度と凝り方が異常。最近のゲームは説明書が電子書籍だから味気ないなんて、これを見たら絶対言えない!
ステージクリア時に表示されるアイキャッチ画像もどこかで見たものばかりで、それもやたら枚数が多い。ヤック・デカルチャー!