■ゲームをプレイすることが有意義だと思われる世の中に
前回も書いたように、2018年に僕は
「コウシャチョーのゲームチャンネル」というYouTubeの個人チャンネルを立ち上げました。
もし僕が今大学生だったら、すぐYouTuberになっていたことでしょう。大学生のころ、YouTubeがまだなかったのが本当に悔やまれます。当時はゲームに関係する仕事がしたいから、ただそれだけのために日本に渡ってゲーム制作会社に就職し、ゲーム業界の人になりました。それはそれで楽しかったし、得難い経験ができたと思っています。
でも、そろそろ40歳になるというタイミングであらためて考えました。ゲームが好きでこの仕事を始めたはずなのに、ゲーム業界に入ってから目一杯ゲームをプレイできていないのでは……と。「本業」にフルパワーで臨んでたがゆえに、ゲームを遊ぶことに没頭できなくなってしまったのです。
自分はゲーム業界で、制作者としてレジェンドになりたいのか、それともゲーマーのレジェンドになりたいのか? そう自問したとき、答えはすぐに出ました。まぁ、レジェンドというのはおこがましいですが、やっぱり僕はゲーマーとして生きていきたい。ゲーム業界で著名人になるよりも、「ゲームがすげーうまいヤツ」として有名になりたいなと思っています。
では、今までその方向へ一直線に進んでいたかというと、そうではありません。そして、このまま回り道を続けていたら、ゲームに全力で向き合う前に、体力の衰えだったり、視力の衰えだったりが先に来てしまうかもしれない。最近、偶然にも40代、50代の著名人の訃報をよく目にしたことも、そう考える一因になりました。
そこで、2018年からだんだん、初心に戻って、ゲーマーの人生のほうに道を戻していこうと決めました。シシララTVさんでの生放送や、YouTubeでのチャンネル開設は、その活動の一端ということになります。