【THE ゾンビV.S.救急車】これぞ医療版マッドマックス!? 因縁の対決に刮目せよ!【『SIMPLE』シリーズに魂を売った男・ラー油の挑戦 vol.9】
ラー油です! 最近は PlayStation Vitaの『死印』をプレイ中。エクスペリエンスから発売された作品で、ホラースポットを探索し、情報を集めて怪異に挑むという、正統派のホラーアドベンチャーといった趣きで好感触ですね。雰囲気が実にイイ!
実は『SIMPLE』シリーズでもホラータイトルは層が厚く、『THE 廃屋病棟 ~呪われた病院からの脱出~』、『THE 呪いの廃病院 ~閉じ込められた顔のない少女~』、『THE 呪いのゲーム』、『THE サウンドノベル』、『THE 大量地獄』、『THE ホラーミステリー ~惨劇館ケビン伯爵の復活~』、『THE 恋愛ホラーアドベンチャー ~漂流少女~』などなど。普通に怖いタイトルから、サウンドノベルとVシネの2本立てという意欲作に、「漂流しているのはこのゲームのシナリオでは?」と言いたくなる怪作まで、実にバラエティ豊か!

しばらく新作が発売されていない『SIMPLE』シリーズですが、これから夏だし、せっかくだから週に10本ずつくらい、ホラーゲームの新作を発売してゲーム業界を震え上がらせてもらいたいものです。

第6回目のコラムはコチラ→『THE 水泳』
第7回目のコラムはコチラ→『THE スプラッターアクション』
第8回目のコラムはコチラ→『降臨!族車ゴッド』

さて、今回はその『SIMPLE』シリーズが誇るホラーゲームから特にインパクトのある1本をチョイス!
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SIMPLE2000 THE ゾンビV.S.救急車』!

タイトルのインパクトの強さから、今も記憶しているユーザーが多い作品です。救急車とゾンビ! 生と死ということである意味因縁の対決……なのか!?

2006年にPS2で発売された本作は、ホラーゲームとドライブゲームのコラボレーション。救急車で大量のゾンビを跳ね飛ばしながら人命救助していくという独特の内容になっています。

開発は以前このコラムでも紹介した『THE スプラッターアクション』も手掛けているヴァンテアンシステムズ。じつは名作と迷作の振れ幅が激しい開発会社ですが、これはちゃんと面白いのでプレイする俺も一安心! そして今回このゲームで挑むチャレンジはこちら!

エンディング後に出現する隠し要素をすべて解禁せよ!

本作はエンディングを迎えた後に「ATTACK」モードという隠しモードが出現。「Zombie」、「Survive」、「Endless」の3つのルールでプレイするこのモードでは、条件を満たすとちょっとした隠し要素が解禁されます。こちらを制覇するのが今回のチャレンジ。

では、チャレンジの前にゲーム内容を詳しく説明しておきましょう。
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物語の舞台は新興都市サンライトシティ。突如発生した大地震によって街は壊滅的な被害を受け、どこからともなく大量のゾンビの群れまで発生。ゾンビによって傷を付けられれば、その人間も感染してゾンビになってしまうという世界!

たまたま友人とともに病院の地下ガレージにいて、難を逃れた主人公の医大生は、街に取り残された生存者を助けるために、危険を顧みず救急車に乗って街の探索に出る! 行くぞ研修医! 生存者を助けて街から脱出せよ! という流れです。

一定以上生存者を助けると、カギを手に入れて次のエリアへ進むことが可能になり、その先でまたカギを手に入れて……の繰り返しでクリアを目指す。
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街にはデンジャラスゾンビの群れが溢れているので、問答無用で跳ね飛ばしながら進みましょう。はい通りまーす! 緊急車両通りまーす! 緊急車両だから! 緊急車両が通るからお前らに明日はねぇ!
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ゾンビを連続で跳ね飛ばしてコンボを稼ぐと、「GOOD!」や「GREAT!」、「EXCELLENT!」などのノリノリの英語ボイスが再生されて気分を盛り上げてくれます。なんか急に明るいノリになったぞ!? 超エキサイティング!
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生存者を見つけたらタクシー感覚で近くで停車して救急車に乗せ、そのまま拠点である病院まで戻れば救助完了となります。
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ただし、生存者は時間経過でゾンビ化が進行していき、ゲージがMAXになると車内でゾンビ化してどったんばったん大騒ぎ! こうなるともう手遅れ。ほっとくとダメージを受け続けるので、最高速度で壁などに体当たりして強制射出しましょう。ボルガ博士、お許しください!

ゾンビ化ゲージの他にも病院の士気ゲージというものもあり、こちらも時間経過で減少。ゼロになると病院がゾンビに壊滅させられ、俺たちの帰る場所はなくなってゲームオーバーに。こちらはゾンビをコンボで倒すか、特定のキャラを救助することで上昇します。

まあ、生存者を探しに行ったはずの救急車が、ゾンビを山ほどバリバリ轢き殺してたら士気下がると思うけどな、普通は!
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特定のキャラを救助すると士気ゲージが上昇と書きましたが、このゲームで非常に重要なのが救助者の種類です。警察官や一般人なら士気回復、整備士なら救急車に使うパーツを開発可能、軍人なら士気ゲージの最大値が上昇。最初は遠出するとすぐゲームオーバーになるものの、何度も生存者を救助することで士気ゲージが上がり、救急車が強くなり、探索がしやすくなっていくというわけです。

なかなか考えられたシステムですが、救急車に乗せられる生存者には限りがあるので、効率を考えると「今は士気ゲージに余裕あるから一般人は無視して整備士を探そう」とか、生存者を厳選するゲームになっちゃうんですけども!

本当に怖いのは、ゾンビじゃなくて人間だったのかもしれないな……(早すぎるまとめ)。
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そんなこのゲームの最大のキモは新パーツによる強化。整備士をどんどん集めればタイヤ、バンパー、ライト、エンジンを開発可能! 速度や攻撃力、ミニマップの範囲などを強化することができます。より大きな救急車も作れるように。

パーツは整備士に開発をお願いしてから、規定数のゾンビを倒すことで完成。強力なパーツほどたくさんのゾンビを倒す必要があるというわけ。もっとゾンビの命を捧げなければいけない……!
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作れるパーツは「根こそぎタイヤ」とか「ギロチンバンパー」とか「破邪バンパー」とか「ビッグバンエンジン 」とか、救急車に似つかわしくないような物騒なパーツだらけ。
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装着するとこのような外観に。これは命を刈り取る形をしてますわ。俺が生存者だったとして、この救急車がやって来たら逃げると思いますけどね……。
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途中でパトカーも解禁されますが、パーツを付ければご覧の通り。これ、大原部長が「両津のバカはどこだ!」って叫びながら派出所に飛び込んでくる際に使うヤツじゃない?
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ゲームを進めていくと複数の凶悪な救急車がガレージにズラリと並ぶようになり、医療版マッドマックスのようなノリになっていきます。……医療版マッドマックスってなんだよ。
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こうして救急車を強化しつつ救助を続けると、マップに政治家が出現。街の外へ通じる扉を開くカギを持っており、彼らを規定数助けることでストーリーが進行します。
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なんだ……!? 「生存者反応が突然すべて途絶えた…」とか、政治家がいきなり「チャドの霊圧が消えた」みたいなことを言い出したぞ! カギの件も含めて色々ときな臭いな! やはり政治家は怪しい!
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その状態で外に出て目的地へ進むと巨大ボス出現! 倒して次のエリアへ向かうぞ! 俺たちの戦いはこれからだ!

この他にも森林エリアや山岳エリア、雪原エリアなどがあり、ボスも武装したカッコいい兵隊ゾンビに巨大な蛾、巨大イモムシと強敵揃い。ここから先はキミの目で確かめてもらいたい!
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さて、今回の本題! クリア後に出現する「ATTACK」モードがこちらになります! 濃ゆい看護婦2人がお出迎え。ステージと車両を自由に選んで異なるルールに挑む内容です。

制限時間以内にゾンビをどれだけ倒すかを競う「Zombie」。
制限時間以内生存者をどれだけ救出できるか競う「Survive」。
時間無制限で体力が尽きる前にどれだけゾンビを倒せるかを競う「Endless」。

ルールはこの3つ。それぞれに隠し要素を出す条件が設定されているので、1つずつこなしていくぞ!
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「Zombie」は制限時間以内に100体倒さないといけないので、敵を倒しやすく、それでいて道が走りやすい走り「CentralTown」を選びましょう。1体1体を着実に倒すのではなく、道をかっ飛ばして敵集団から敵集団へとコンボを繋げることを意識すると稼ぎやすい。
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「Survive」は制限時間以内に10人を救出する必要があるのですが、ゾンビを倒す必要はないので小回りが利くパトカー1択。救助者が出現する場所はある程度決まっているので、記憶して素早く回りましょう。
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「Zombie」と「Survive」で条件を満たすと、主観視点にした時に運転席にマスコット人形が表示されるようになります。『THE スプラッターアクション』のカカシ!? 『THEスプラッターアクション』のカカシじゃないか! 特別な効果は何もないけど、ちょっと嬉しいオマケ要素。

残る「Endless」は1000ポイント以上獲得することが条件。敵を倒すと1ポイント。コンボを決めたり救助することで数十ポイント。回復手段がなく、時間がかかるため簡単なようでジワジワ難しい。

もっと力が欲しい……救急車やパトカーではない大きな力が! 必要なら使うがいい! そう……それがここのモードから使用できる……。
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戦車だぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!
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もちろん砲撃も可能! ゾンビの群れをまとめて爆破出来る! 弾数制限もなし! 最後の最後で圧倒的な暴力の登場だぜ! パンツァーフォー!

砲撃は細かい狙いが付けづらいので、カメラを主観視点にするのがオススメ。

実は同じメーカーが開発している『THE 戦車』に登場しているモデルと同じだったり。『THE ゾンビV.S.救急車』と『THE戦車』の世界の融合が始まってしまった!

戦車は最高速度が遅いので、救助には使い辛いなど欠点はあるものの火力は強烈。「Endless」はダメージに気を付けながら砲撃でコンボを稼ぐか、やはり小回りの利く車両で敵集団から敵集団へコンボを繋げまくるか、どちらかの戦略になりますね。
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男のロマンパワーで1000ポイント達成! これにより、本編でも戦車が使えるようになります。開発するにはゾンビを999体倒す必要がありますけどね……!

というわけで『THE ゾンビV.S.救急車』のチャレンジもクリアとなります。洋ゲー的なノリ、素晴らしいアイデアにロックな車両の数々、グロいボスと今でも見所の多い作品。

一方、同じ作業の繰り返しになりがちだったり、パーツの種類が少ない点は惜しいところ。このノリは今でも通用すると思うので、ぜひ最新ハードで続編を出してもらいたいですね。

しかし人命救助のためとはいえ、ゾンビをバリバリ跳ね飛ばしまくり、元々人間だったゾンビを新パーツ完成の生贄として扱うとか、とても恐ろしいゲームですよ。本当に怖いのはゾンビじゃなくて人間だったのかもしれないな……(2回目)。

今回のコラムは以上! 次回はあのタイトルの続編を取り上げるぞ!

テキスト:ラー油(daikai6) 死力を尽くして『SIMPLE』シリーズを応援するブログを運営し実況もするゲームブロガー。『SIMPLE』シリーズだけでなく低価格でイカしたゲーム全般を追跡中。ニンテンドースイッチで『SIMPLE』シリーズが出るのか気になる今日この頃。

ラー油 運営ブログ 『絶対SIMPLE主義』
ツイッターアカウント→ラー油@daikai6

第1回目のコラムはコチラ→『THE スナイパー』
第2回目のコラムはコチラ→『THE 逃亡プリズナー』
第3回目のコラムはコチラ→『ラブ★ピンポン』
第4回目のコラムはコチラ→『THE ヘリコプター』
第5回目のコラムはコチラ→『THE 炎の格闘番長』
第6回目のコラムはコチラ→『THE 水泳』
第7回目のコラムはコチラ→『THE スプラッターアクション』
第8回目のコラムはコチラ→『降臨!族車ゴッド』