ラー油です! ついにこの日が来てしまいました。WiiのネットショップであるWiiショッピングチャンネルの終了が発表ですよ! 購入に使うポイントの追加は「2018年3月27日」まで。購入の終了は「2019年1月31日」まで。
ショッピングチャンネルで販売されていたダウンロード専用ソフトであるWiiウェアでは、驚くほど数多くのメーカーが個性豊かなゲームを山ほど出していましたし、過去の名作を復刻するバーチャルコンソールにもWii Uなどで未配信のタイトルが大量にあります。
既にWiiが発売されて10年以上経ちますし、この手のサービスを永遠に続けるのは不可能なのですが、俺がダウンロードソフトを買いまくるようになったのはWiiウェアが最初なので、とても寂しい。小粒ながら強烈なタイトルが満載で本当に楽しい場所だった……!
Wiiウェアでは俺の大好きな「SIMPLEシリーズ」も5作品配信されていたので、ついに「永遠に買えなくなるSIMPLEシリーズ」が生まれてしまいますよ。新作も出ないのに、こんなことがあって許されるのか……海よりも深い悲しみが俺を襲っている!
まあ、その5作品で買っておくべきオススメタイトルはあるかと聞かれたら、「ゲームとしてではなく歴史の資料として全部買っておきましょう!」という言い方になるんですけどね。
というわけで、今回のコラムでは今のうちに買っておくべき名作Wiiウェア作品を2本紹介。どちらもまさに「漢のゲーム」となっています! 男なら見逃せない作品! 女もそうさ、見てるだけじゃ始まらない!
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1本目は『マッスル行進曲』!
2009年の5月26日にバンダイナムコゲームスからWiiで配信されたタイトルです。現在は823円で配信中。
もうこのタイトル画面だけで、823円の元は取れたことが確信できますね。元々アーケード用タイトルとして開発されていたもののお蔵入りになり、Wiiで日の目を見たという経緯があります。初期の「塊魂」を思わせるコテコテのシュールさがたまらない雰囲気。Wiiのゲームでこれより筋肉に溢れたタイトルはないと断言できます。
キャラクター選択画面にズラリ並んだ7人のマッスル! この画面でのマッスル達のキレッキレの動きも必見。『マッスル行進曲』というタイトルから男臭いゲームを想像するかもしれませんが、可愛い動物や女の子もいますし、使用できるキャラの国籍も様々。筋肉を愛するすべての人へ向けた仕様になっています。
ゲームのルールは非常に単純で、ヌンチャクとWiiリモコンを手に持ち、画面に表示された人型の穴と同じポーズを取り続けるというものです。モードは3つのステージでプロテイン泥棒を追う「つかまえモード」と、最大4人プレイ可能で、ひたすら壁抜けし続ける「うでくらべアタック」の2つが存在。
やはり面白いのはメインとなる「つかまえモード」。異様に作りこまれた背景とモブキャラに彩られたステージを、仲間と共に大爆走! ついつい、走っている時のプリプリしたケツの動きに目が吸い寄せられてしまう……!
次々に吹っ飛ばされていく仲間たちの想いを筋肉に変え、プロテイン泥棒を捕まえるのだ!
基本的にはリモコンを使った旗上げゲームのようなシステムなので、効率を考えると出来るだけ腕をブレさせず、機械的に腕を上げ下げするのが一番。しかしそのようなプレイでは自分の筋肉を悲しませるだけです。
やはり体全体を使い、激しくポージングしてこそ楽しいゲーム! 後半の難易度はかなり厳しいので、自分の魂と筋肉を一つにして挑みましょう。
ステージ中のBGMも名曲揃い。ボーカル曲でメロディも歌詞も素晴らしく、胸と筋肉にしみわたります。iTunes Storeでサウンドトラックが450円で販売されているので、これを聴いて耳からも筋肉を鍛えましょう。
公式PVも日本が世界に誇る映像作品になっているので必見。
ハイテンションなナレーションと編集でゲームの魅力を凝縮した構成で、「オーノー! プロテインは僕らのアドレナリン!」、「涙は明日の筋肉になる!」、「筋肉を甘やかしているヒマは無い!」、「筋肉様のお通りだい!」などと、かの奈須きのこでもなかなか書けないであろうセリフがポンポン飛び出す! ちょっとしたドラッグムービーですよこれは。
元アーケード用のパーティゲームだけあって、1プレイが短くシステムも単純。しかしこのぶっ飛び過ぎたノリに、キレ味があり過ぎる演出と楽曲が最高。ついつい上腕二頭筋が痛くなるまで遊んでしまう作品になっています。
こんな素晴らしい作品の配信がもう少しで終わってしまう! あなたのWii(あるいはWii U)に筋肉を付けられる最後のチャンス、見逃さないでもらいたい!
お次は『魂斗羅ReBirth』!
2009年5月12日にコナミから配信されたタイトルで現在は1028円で購入できます。80年代のアーケードから続く人気シリーズ『魂斗羅』のWii完全オリジナル作品。開発は『セガ3D復刻プロジェクト』などで知る人ぞ知る職人集団「エムツー」です。
BGMはさんたるること「並木 学」氏が担当しています。他にもWiiウェアでは『グラディウスReBirth』や『ドラキュラ伝説ReBirth』の2作品が配信中。
「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」に、あの傑作『魂斗羅スピリッツ』が収録された今だからこそ取り上げておきたい1本。
『魂斗羅』シリーズは重火器を手にしたマッチョな主人公が、画面を多い尽くす敵メカ、敵エイリアン、敵兵士の群れを薙ぎ倒すアクションシューティング! アクション映画のような破天荒なシチュエーションに、心が滾りまくる熱いBGMも最高のシリーズです。
今作の『魂斗羅ReBirth』は低価格ということで全5ステージと短めの構成となっていますが、完成度は高く、高難易度モードもあるので歯ごたえ十分。
ストーリーデモでは過去作のネタを織り交ぜつつ、「チーフ沙羅曼蛇が率いるNEO沙羅曼蛇軍」や「ZEROS FORCE」など、他のコナミネタが含まれているところも見所です。
まあ、大真面目に無茶苦茶なことをやるのが『魂斗羅』シリーズなので、今回のバカゲーを狙ったようなノリのストーリーデモはちょっと違うなとは思いますが……。他のシリーズをやっていると色々考察出来て怖い作りにはなっているんですけどね。
使用キャラは4人。シリーズお馴染みの「ビル・ライザー」に、『NEO CONTRA』などに登場した某キャラに似た「YAGYU」などなど。
『魂斗羅』シリーズ初の萌えキャラであるロボ娘の「TSUGU-MIN」も使えるぞ! KAWAII!
こういうことを迂闊に書くと「いや、『魂斗羅ザ・ハードコア』に女キャラのシーナがいただろ」とか「おい、『真魂斗羅』のルシアはどうした」とか「ほう、淫獣キムコウは萌えキャラではないのか」といった抗議が飛んできかねないので、気をつけねばいけませんね。
ゲームとしては過去作であったボムや両手撃ちなどはなく、シンプルなシステムになっています。拡散するスプレッドガンや貫通性能のあるレーザーなど。道中で出現する武器アイテムを取り、状況に応じて使い分けるのが重要。
『魂斗羅』らしくハイテンションな展開が続く構成で、1面からして宇宙船内で大量に出てくるエイリアンや敵メカと戦いながら先に進むと宇宙船が大破!
そのまま破片に乗って大気圏突入しながらボスとの死闘を繰り広げる! という飛ばしっぷり。
最初からクライマックスな展開。ステージ構成は過去作のオマージュが多く、BGMも歴代アレンジになっています。なかなか通好みの選曲もあったり。でもステージクリア時のジングルはやっぱこれだよな!
手触りとしては『魂斗羅スピリッツ』あたりに近く、これでもかと大量に登場するザコ敵をなぎ倒していく爽快感とテンポ重視の作りです。16bit時代ではありえない勢いでヤケクソみたいにザコが押し寄せてくるのは、Wiiのハードスペックを活用してると言えますね。
なお、シリーズのお約束に漏れず難易度は高め! 難易度ノーマルにすると3面のボスくらいからすでに殺意がにじみ出てくるバランスになっています。
何度もプレイしてボスの攻撃パターンや安全地帯を見切り、道中で拾う武器の組み合わせも考えてついに突破した時の達成感! やるたびに自分の上達がハッキリと分かる、これぞアクションゲームですよ。やはり筋肉は裏切らない。
オプションで残機を7人にしたり、難易度を下げたりも出来るので、まずはイージーからゆっくり遊んでいきましょう。