【THEスナイパー2】更に深まる超B級スナイプアクション! 君は悪夢の果てに何を見る!【「SIMPLEシリーズ」に魂を売った男・ラー油の挑戦 vol.10】
ラー油です! いよいよ夏に向けて新作ラッシュがスタート。パッケージソフトだけでも大変なのに、ダウンロード専用ソフトでも注目作が満載で困ったものですよ!
特にインディーゲームが盛り上がっているNintendo Switchでは、ここ数週間でインティクリエイツが送る16bitテイストのアクションシューティング『マイティガンヴォルトバースト』、キャラクターが可愛らしい光を使った思考系パズルの『フォトン・キューブ』、ブラック企業で働くプログラム系パズルの『ヒューマン・リソース・マシーン』、あまりにも伝説を感じさせるアクションRPGの『オーシャンホーン -未知の海にひそむかい物』などなど。立て続けにイイ感じのソフトが配信されています。

『アライアンス・アライブ』をプレイ中だというのに、おのれ新作ラッシュ! やはり命を削ってゲームを遊ぶしかないようですね。しかし、いつ『SIMPLE』シリーズの新作が発売されるか分からないから、ちゃんと予備の命も用意しておかないといけないか……。

まあ今の所、命の準備は万端なので、明日にでも『SIMPLE』シリーズの新作を出してもらいたい! 命、燃やすぜ!

さて、今年1月に始まったこの「『SIMPLE』シリーズに魂を売った男・ラー油の挑戦」ですが、皆さんのご愛顧のおかげで連載10回目を迎えることが出来ました! 感謝! このまま全作品を紹介するまで連載を続けるぜ!

と言いたいところですが、『SIMPLE』シリーズは400タイトル以上あるので10年近い超長期連載になりますね……。それにテーブルゲーム系の記事にし辛いタイトルや、『THE 密室からの脱出』という脱出ゲームシリーズがそれぞれ何十本もあるので、全部は難しいかも。やはり新作ですね! 新作なら出る限り紹介は出来るし、俺はいくらでも戦えますよ!

第7回目のコラムはコチラ→『THE スプラッターアクション』
第8回目のコラムはコチラ→『降臨!族車ゴッド』
第9回目のコラムはコチラ→『THE ゾンビV.S.救急車』

前置きが長くなりましたが、そんなわけで連載10回目。ここはやはりこのタイトルを取り上げるしかないでしょう。
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SIMPLE2000 THE スナイパー2 ~悪夢の銃弾~』!

こちらは2002年11月28日にPS2で発売されたタイトル。連載1回目で取り上げたあの『SIMPLE1500 THE スナイパー』の続編です!

開発はもちろんベストメディア! 主人公の声をシャア・アズナブル役でお馴染みの池田秀一が担当し、ハードボイルドな雰囲気たっぷりの内容で、10万本以上のセールスを記録したスナイプシューティングゲームの決定版! ……決定版はちょっと言い過ぎかもしれん。

PSからPS2に舞台を移し、新システムも加えて大きくスケールアップした本作で、俺がチャレンジする内容はこちら!

隠しステージをすべてクリアせよ!

前作は3周目に突入すると驚きの隠しステージが始まる仕様でしたが、続編の『SIMPLE2000 THE スナイパー2』でもそこは健在。しかもただの周回プレイではなく、特定の条件を満たすことで出現するようになりました。今回も最初からプレイして隠しステージの制覇を目指すぞ!
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ゲームをスタートすると前作映像とBGMを使用したあらすじがスタート。前作は恋人の復讐の為に謎の少女CAとともにマフィアをどんどんやっつけていたら、その謎の少女は死んだ恋人の記憶を宿していたことが判明! マフィアのボスも暗殺したし、車で逃げるぜハッピーエンド!

という謎のオカルトオチでしたが、そこら辺も全部説明してくれます。『2』から遊ぶユーザーにもとても優しい。
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『1』の回想から画面が切り替わって『2』の映像へ! ハードがPS2なだけあって人物モデリングは大分綺麗に。動きはカクカクしてますが……。

池田秀一さんが演じるハリー・C・スペンサーの演技は今回も絶品。喋っているだけで存在感が違う!
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これに負けてないのが、前作から引き続きヒロインであるCA。瞬間移動しながら棒で殴ってくるような演技力は健在で、こちらも唯一無二の存在感を輝かせています!
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2人は車が故障して立ち往生していたスタンリー・ジョーンズを救出。こいつは絵に描いたような洋画に出てくるオモシロ黒人キャラで、エンジニアなのに車が修理できないことを突っ込まれると「医者の不養生とはこのことだ!ハッハッハッハッハッハ!」などと大爆笑。こりゃ傑作だ……。
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お腹が減っていた一行は、お礼に奢ると誘われてスタンリーの行きつけのお店に行くことに。移動式のカフェで、店員の女性であるアビーさんはスタンリーのお気に入り。
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途中、銀髪でコート、グラサンかつ髪の毛で片目を隠しているという、めっちゃ怪しい謎の男ガブリエルとぶつかって……。
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ニュータイプ的な演出とともに、ハリーが自分と同じタイプの人間であることを見抜く。

「死(殺し)の匂いだよ。それに、悲しい目をしている」

などと説明しているとマフィアの襲撃! ハリーを追ってきたのか!?
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ピンチかと思いきや店員のアビーさんがいきなりライフル銃を渡すわ、棒立ちのまま銃を乱射して応戦するわ。

「兄貴、使い方は分かります?」
「余り馬鹿にしないでくれよ」

とか急に兄貴呼びになるスタンリーに、ノリノリで返答するハリーにと急展開過ぎる!!

そもそも、他の店員や客が一切いないのだがこれは一体……。
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マフィアを余裕で射殺するアビーを見て言ったハリーの

「スタンリー、どうやら君のエンジェルはただ美しいだけじゃないようだな?」

なんてセリフ回しは、声が池田秀一じゃなかったら許されなかったと思いますね!
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そして始まるステージ1。1エピソードに1ステージだった前作と違い、今回は1つのエピソードに複数の狙撃パートが挟まることもある展開になっています。ステージ1~3がこのカフェでの銃撃戦。

狙撃パートは三段階にズーム可能なスコープを使って狙い撃つ! 弾速が異常に遅く、発射した弾がターゲットに命中するまで1秒ほどラグがあるため、動きをかなり先読みしないと絶対に当たらなかったり、ターゲットを示すマーカーなどが一切表示されなかったりする、ニュータイプ向けの調整は前作そのまま!
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更に新たな要素として、クリア評価でのステージ分岐が追加されました。分岐先を含めたすべてのステージをクリアすることで隠しステージが解禁されるので、しっかり高ランクを狙う必要があります。ヘッドショットを決めると評価が上がっていくので確実に決めていきたいところ。

幸い、1ステージが短くロードも早いゲームなので、我々のような夢を忘れた古い地球人でも、繰り返しプレイすればなんとかなるゲームバランスになっているのがありがたい。

ここはまだ序盤だけあって、普通に敵を倒していけば難なくクリアが可能。爆発とともにCAがガブリエルに誘拐されてステージが終了。いろいろ謎だらけのまま、ステージ4「危険を買う男」へ! そしてここでスタッフロール。

1エピソードごとにOPとEDが挟まる、ドラマ的な演出は前回そのまま。しかしステージ数が増えたせいか、前回は凝っていた池田秀一による次回予告が簡略化され、サブタイトルを喋った後に「君は闇の向こうに何が見える…?」と言うだけで統一されているのが残念。
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ステージ4はどっからどう見ても普通のビルにしか見えない「CIAアジト」からスタート。

アビーの正体はCIAの捜査官で、闇の世界で有名な殺し屋ガブリエルを捕らえるための潜入捜査中だった。襲ってきたマフィアはガブリエルを始末するために送り込まれた刺客。爆発で使われたのは新型科学兵器の「タクラマカン」で、吸い込めば10日以内に精神が破壊されるガス。すでにガスに感染していると思われるハリーとスタンリーは、CAの居場所の情報をもらうために、CIAの化学兵器とその解毒剤の奪還作戦に参加することになる。

……という内容をすべてテロップで説明される超展開! 早い、早いよ!!
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ハリーが元殺し屋だったことを知って、「これも神様の思し召しってやつかい」なんて喜ぶスタンリーがいろいろスゴい。このスタンリー、お笑い芸人の持ちネタ並みの頻度で、神に祈ったり神の導きに感謝するから困ります。お前、それ言っとけばいいと思ってるだろ!

CIAとともに、CAを誘拐したガブリエルと、タクラマカンを持ったマフィアの両方を追うことになったハリーは、よく分からない流れで武器商人の暗殺を引き受けることに。このステージからターゲットを探す難易度がグッと上がりますが、とりあえずここは開始すぐに画面左の太陽の下辺りを探すと見つかるので、じっくりとヘッドショットを狙いましょう。
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続くステージ5「もっとも危険な取引」は、街中で白昼堂々タクラマカンの取引をしようとするマフィアの企みを阻止するのが目的。運搬用のアタッシュケースには特殊な装置が取り付けてあるため、迂闊に運んでいる人間を殺すと爆発してしまう! しかし、タクラマカンは液状かつ爆発させなければ地球にやさしいので、取引でアタッシュケースを地面に置いた瞬間に狙撃して穴を空ければ無力化することが可能!

めっちゃ強引ながら、アタッシュケースを置いた一瞬のスキを狙うというのは狙撃シチュエーションとして上々! 取引場所のテラスには似たようなアタッシュケースを持った人がいて紛らわしいものの、残り時間が少なくなるとカフェテラス中央にスーツのマフィアが出現するので、そこを狙撃!
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タクラマカンが黄色いから、エクストリームなおもらしに見える……。
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ステージ6「ダウンタウンブルース」は、いきなり世を儚みだすスタンリーからスタート。今回のターゲットは凄腕のナイフ使いである狂犬ベイツ! 主人公は狙撃以外出来ないため、まずベイツのいる建物の天窓をライフルで叩き割り、防犯装置を作動させて中の人間が外に出て来たところを狙撃することに。
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他の一般人に危険はないのか問うと、

「少々手荒いが俺達には時間が無いんだ。神様も許してくださるさ!」

とか言うスタンリー。神はそろそろコイツにキレていい。
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ここは本作の中でもかなり難易度が高いステージ! 3つの出口から何十人と出てくるうえに、狂犬ベイツの服がめっちゃ地味なので判別が困難。ここは3か所を無理にカバーするのではなく、どれか一つにじっと注目。白いコートを着ていて歩き方がおかしい人物が出てくるまで粘りましょう。狙った出口から出てくるかは運次第なので、出てこなかったら何度でもやり直し。コンティニューしてでもクリアしてやる!

それにしても、防犯装置にびっくりしてビルから出たところを撃たれて、ナイフ要素も狂犬要素も見せられないどころか、セリフすらなく死ぬナイフマンの狂犬ベイツさんかわいそう。
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ステージ7「逃亡者」は前作でもあったリムジンのタイヤだけを狙い撃って動きを止め、中からターゲットが出て来たところを狙撃するテクニカルなミッション!

目印は橋の左手前から画面奥に続く曲がり角。スタンリーが「そろそろリムジンが来る頃だ」と言うと画面右からリムジンが登場し、前述の曲がり角でスピードを落とすのでそこを狙撃!

タイヤがパンクすると中からゾロゾロと人が降り、秘書だと思われるおねーちゃんの次にターゲットの幹部が出てくるので、頑張ってヘッドショットを決めましょう。
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これで幹部からタクラマカンを使ったミサイル工場の場所が手に入り、いよいよそこに乗り込む流れになるんですが、ここまででCIA側の人間で登場したのがアビー1人。あとは巻き込まれたハリーとスタンリーの2人だけ。

合計3人なんですけど大丈夫なんですか!? シシララTVで毎週やってる実況とあまり変わらない人数で、最新化学兵器を巡るCIAの作戦が進行していく……!

しかも、ここでアビーと連絡が取れなくなるので結局2人で乗り込むことに。CIAの人間いなくなったぞオイ!
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ガブリエルとCAの方でもストーリーは進行。なんとCAのDNAが政府に改造されていて、死んだ恋人の記憶を持っているのも研究の結果であることが判明。研究にはCIAが関わっており、なんだかきな臭い話に。オカルトじゃなかったのか……。

ガブリエルは愛する女性のために友や自分の信念を裏切り、最後にその女性からも裏切られたある人物の話を語り、次のシーンへ。
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ステージ8では「システムパニック」では、なんだか物凄い所にあるミサイル基地にハリーとスタンリーが挑む! ここは8か所ある監視カメラのレンズ部分をすべて狙撃する難ミッションです。

監視カメラは決まったパターンで動くので、首が下から上に動いた時にレンズを狙うのがコツ。2つだけそのパターンが通じないカメラが混じってるので、それは自力で狙わないといけないのが難しい。
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ミッションをクリアするとガブリエルが登場。タクラマカンは元々政府が作ったガスであること、CAは政府の実験体にされたことがあり、そのせいでタクラマカンへの抗体を持っていること。そしてこのガスに解毒剤は存在せず、CAの抗体を使うしかないこと。マフィアはタクラマカンの解毒剤が手に入らず、工場も突き止められたことでヤケになってミサイルを街へ撃ち込もうとしていること。様々な事実が一気に判明して、またもや急展開だ!

とりあえず、化学兵器搭載のミサイルを街に発射とかヤケになり過ぎだろマフィア! CAが死んだ恋人の記憶を持っている件に関しては……。
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「詳しい事はわからない。俺には信じられないが、CAは殺されたお前の恋人クレアの残留思念を取り込んでしまったのかもしれない」

やっぱりオカルトだったわ!!
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そしてここで更なる急展開! 敵スナイパーの手によってスタンリーが銃弾を受けてしまう! 死ぬ寸前のスタンリーは、実は自分がCIAの人間で、怪しい行動をしていたアビーを追っていたことを語る……。

ステージ9「トモダチ」では、スタンリーの仇を撃つために敵スナイパーを倒せ! 今、スナイパーvsスナイパーの戦いがはじまる!

……と、盛り上がるところなんですが、敵の攻撃は絶対に当たらないので、普通に遮蔽物から顔を出したところを狙えばいいだけだったり。
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ハリーとマフィアへの復讐のために動いていたガブリエルがここで共闘。ハリーはミサイル発射の阻止、ガブリエルはその防衛のために出撃! なんか2人が普通に崖から飛び降りてるだけに見えるんだが、この2人なら大丈夫だろう!
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ステージ10「復讐のメロディー」はミサイルの停止をすることになるのですが、どうやれば止まるのかがノーヒント!
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発射装置中央にある金属のドームを最大倍率で覗くと、隙間からチラチラと赤い板のような物が動いてるので、これをタイミング良く狙い打てばクリアです。

って分かるかァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーッ!
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発射台を破壊しても火薬とタクラマカンを積んだ弾頭は残っているため、これの解体を始めるハリーとガブリエル。「よし!バラすぞ」とか言って発射台の上に登り始めるんですけど……。えっ、12本くらい並んでるミサイルの弾頭を手作業で解体してるの!?
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そうこうしているうちにマフィアのボスが逃亡を始めるので狙撃することに。これが最後! ステージ11「悪魔暗殺」!

道路を徒歩で逃げるボスを、後ろから撃つだけというシンプル過ぎる内容です! しかし発射から着弾まで1秒かかるこのゲームでは、蛇行しながら逃げるボスを撃つのがマジで難しい!

化学兵器の取引阻止より、ミサイル発射停止より、スナイパーとの狙撃合戦より、千鳥足で歩くオッサンを撃つのが一番難しいという、人類には早すぎるゲームバランス!

倒すと手作業でのミサイル解体は終わり、ガブリエルはどこかへ姿を消してそのまま最後のスタッフロールへ。これが……バッドエンド!
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実はステージ10までの評価をA+~AAAにしておかないとこのルートに。1周を終えるとこのように通ったルートと、評価をすべて確認出来る親切設計になっています。全ステージ制覇には確実に2周かかるので、ここで条件を頭に入れて再度挑みましょう。
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真エンドルートでは第一声が「死ね死ね死ね~!」の真ラスボスとの死闘や、自分の過去に決着をつけて散るガブリエルの姿を見ることができます。

「THE スナイパー! 君は悪夢の果てに何を見る……?」というラスト予告が聴けるのもこのルートだけ。

そして真エンドだと何故かスタッフロールにNG音声が被るようになり、「麻布にいいバー知ってるんだよ!」とか「下北にいいバーを知ってるんだよ!」などと、延々女性陣を延々飲みに誘い続けるスタンリーや、「今回のターゲットは武器商人……」とセリフを言い間違えるアビー、「はっはっは、勘弁してくれ!」と大笑いするハリーなどを聞くことが出来るぞ!

……本編の余韻ぶち壊しだよ! これ、ホントのNG集じゃなくて台本にあるっぽいセリフなのがまた腰砕け。
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2周して全ルートを制覇すれば、いよいよ隠しモード! 宇宙人編だ!!
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「我々は気が付かないうちに
侵略されている。
奴らは昔からこの地球に存在する。
静かに、しかし着実に…。」

前作でも見たあのメッセージ。そう! 地球は侵略されている!

こちらは最大ズームにすることで一般人に紛れ込んだ宇宙人を見破り、ターゲットを狙い撃っていくモードです! 本編のステージにアレンジを加えた全10ステージ。
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前作はスコープを覗くとタコ型の宇宙人が! とか分かりやすかったのですが、今回は肌の色がおかしいとか、服の色がおかしいとか、顔がリトルグレイっぽいとか。パッと見でかなり分かり辛く、難易度が大幅にアップしています。こいつら……前作から進化してやがる!

基本的に、本編のクリア条件を頭に入れていればそこまで難しくはないんですが、人ごみの中から宇宙人を探す最初の3ステージはかなり苦戦しました……。配置がランダムなので覚えるしかないという。
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最初と最後以外にストーリーデモはないものの、監視カメラがパラボラアンテナになっていたり、ミサイル発射台が宇宙人のコールドスリープ装置になっていたり。いかにもなSFアレンジが楽しいモード。制御装置を破壊して地球を救うのだ!
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これをクリアするとエンディングへ。機密保持のための記憶消去と、再会を予感させるメッセージが。

前作の宇宙人編を踏まえたテキストで、最後の最後に「宇宙人編の主人公は誰だったのか」が分かるサプライズまで! その名前はキミたちの目で確認してほしい!!
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というわけで『SIMPLE2000 THE スナイパー2 ~悪夢の銃弾~』のチャレンジクリアです。スタンリー! アビー! ガブリエル! 狂犬ベイツ! 終わったよ……。

復讐のためにマフィアの幹部を1人1人狙撃していく前作から一転。新キャラを加えて派手な展開になり、ステージ数も増加した正当続編ですが、強すぎる操作感覚のクセなど前作譲りの欠点はほぼそのままで、ウリの一つだった予告が簡略化されるなど残念な点もあります。

登場キャラが増えてアクション映画的なノリが強まった分、前作の「THE 池田秀一」とも言えたハードボイルドな雰囲気が薄まった感もアリ。

とはいえ、池田秀一さんのボイス自体は今回も文句なしにカッコ良く、スタンリーのどこかズレた演技や、CAの「暴力的に棒力的」な演技もなんだか耳に残る。前作とはやや別方向に突っ込み所満載のシナリオのトリップ感も強烈です。

「取引に使われるアタッシュケースを撃つ」、「ミサイルの発射を阻止する」、「ヘリに乗ったボスを撃つ」、「敵スナイパーと狙撃合戦」、「人質を取っているボスだけを撃つ」など、狙撃シチュエーション自体は前作以上にツボを押さえた作りで、クリアするとイラスト閲覧ギャラリーが解禁される宇宙人モードや、マフィアを撃ちまくるトレーニングモードなど楽しいおまけも搭載。

複数のB級映画を煮込んだ出汁で作った珍味のような味わい深いがあり、これはこれで忘れ難い1本になっています。ただのバカゲーでも、ただしょぼいだけのゲームでもなく、作り手のセンスや情熱が確かに息づいている。これこそが『THE スナイパー』なのである!

そんな『THE スナイパー』シリーズ。実は3部作であることが製作者の口から語られており、次は主人公であるハリーの過去を描く作品になる予定だとか……。楽しみにしていたのですが、『2』の発売から15年近く経つというのに未だに続報はなし。

『SIMPLE』シリーズの新作そのものもとんと出なくなってしまい、俺にとっては今のこの状態こそが、終わりのない悪夢の中にいるようです。それでも新作が発売され、悪夢が覚める日を信じて待っているぞ! 『SIMPLE』シリーズ!

というわけで今回のコラムは以上! 次回はまたガラリとノリの違う作品を紹介するのでよろしくッ!



テキスト:ラー油(daikai6) 死力を尽くして『SIMPLE』シリーズを応援するブログを運営し実況もするゲームブロガー。『SIMPLE』シリーズだけでなく低価格でイカしたゲーム全般を追跡中。ニンテンドースイッチで『SIMPLE』シリーズが出るのか気になる今日この頃。

ラー油 運営ブログ 『絶対SIMPLE主義』
ツイッターアカウント→ラー油@daikai6

第1回目のコラムはコチラ→『THE スナイパー』
第2回目のコラムはコチラ→『THE 逃亡プリズナー』
第3回目のコラムはコチラ→『ラブ★ピンポン』
第4回目のコラムはコチラ→『THE ヘリコプター』
第5回目のコラムはコチラ→『THE 炎の格闘番長』
第6回目のコラムはコチラ→『THE 水泳』
第7回目のコラムはコチラ→『THE スプラッターアクション』
第8回目のコラムはコチラ→『降臨!族車ゴッド』
第9回目のコラムはコチラ→『THE ゾンビV.S.救急車』