ラー油です! 遅ればせながら、あけましておめでとうございます! いよいよ2018年、今年もシシララTVと本コラムと「SIMPLEシリーズ」をよろしくお願いします!
というわけで1本目は『ハングリーバーガー』!
2012年にアークシステムワークスから配信された3DSのダウンロード専用ソフトです。儀式モンスターではありません。
「ハンバーガーより安い!」と言い切りたいところですが価格は400円なので微妙なライン……! ここは「ハンバーガーより安い!?」くらいにしときましょう。
内容はハンバーガーを作ってお客さんに出していくアクションゲーム。画面奥から具材が次々に発射されるので、お皿を動かしてキャッチしてハンバーガーを作っていきます。実際のハンバーガーショップでもよく見かける光景ですね。
具材をどんどん積み上げ、定期的に飛んでくるパンズで挟むことが出来れば完成。お客さんが注文している具材が入っていれば機嫌がアップ。入っていないと機嫌がダウン。機嫌がMAXになるとフィーバータイム突入となりますが、機嫌がゼロになるとゲームオーバー。満腹度がMAXになるとステージクリアとなります。
客の機嫌をうかがいながら、その口にハンバーガーをねじ込んであげましょう。
ハンバーガーはグラリグラリと物理演算で揺れるので、バランスが悪いととたんに崩壊! 常にハンバーガーの芯で具を捉えることを心がけなければなりません。LとRボタンでお皿に振動を与えたり、画面端にお皿を寄せて具のバランスを整えたりと、小技も重要になってきます。
フィーバータイムに突入すると一定時間、具材が磁石のようにくっ付くようになります。このチャンスにドデカいハンバーガーを作って、客の胃袋の底をぶち抜いてやりましょう。
恋心のように揺れるハンバーガーに一喜一憂しながら、次々と具材を積み上げていくのがなんとも中毒性のある作品。慣れてくると巨大バーガーを量産できるようになって爽快です。
3つの難易度があるストーリーモードに、エンドレスで挑むとことんモードもあり。ニンテンドー3DS初期に少数のスタッフで作られたタイトルですが、今なお遊んで楽しい1本。どこかファミコン時代のゲームを思わせる分かりやすいゲーム性もグッド。みなさんもこの変わらぬ美味しさを味わってみましょう!
お次は『ブランチ★パニック』!
2013年にフライハイワークスから500円で配信された、ニンテンドー3DSのダウンロードソフトです。こちらも注文通りに料理を作ってお客さんに提供するアクションゲーム。
一人前になって旅に出ることを夢見るパン屋のポニーちゃんが、おじいちゃんから誕生日プレゼントにワゴンを貰い、お小遣いを稼ぎながらの旅を始めるというストーリー。おじいちゃん、可愛い子には旅をさせろってレベルじゃねーぞ!
海外タイトルですが、ローカライズの際に日本語ボイスが付き、主人公の声をしずかちゃんでお馴染みの「かかずゆみ」さんが担当したりと気合の入った作り。全50ステージで、クリア評価によって三段階の評価がついたり、特定条件を満たすことでワゴンをデコれるようになったりと、やり込む要素もあってなかなかの歯応えです。
ゲームはタッチ操作で様々な料理を盛り付けて、お客さんに素早く提供していく内容。完成までに時間が掛かる料理もあり、その間にもお客さんがどんどん来るのでかなり忙しい。
提供できる料理も最初はクロワッサンだけですが、ゲームが進むごとにドーナツにウインナーに目玉焼きにワッフルにコーヒーにミルクにサラダなどなど……。ポニーちゃん一人で回すなんて明らかに無茶な勢いで数が増えていきます。売り上げがいいからって手を広げすぎて自滅するパターンだよポニーちゃん! 「の~みそ コネコネ」だよ!!
お客さんを待たせると機嫌ゲージが下がっていき、ゼロになると注文をキャンセルして逃亡。機嫌ゲージが高い状態で料理を提供出来れば、得点にボーナスが付きます。
なので、やってきたお客さんの順番通りに落ち着いて料理を出せばいい……とはいかないのがこのゲームの特徴! お客さんにはそれぞれ個性があるため、どの客から対応するかも重要なのです。
少し待たせても機嫌が減らないおとこのこや、注文が聞き取りづらい学者さん。機嫌ゲージが高い状態で料理を渡せば周りの客の機嫌も回復させるが、機嫌ゲージをゼロにすると周りのキャラもみんな逃亡してしまう美食評論家。その場にいるだけで他のお客さんが帰りたくなってしまう「くちゃいおっちゃん」という、この手のゲームに登場させるにはあまりにも生々しいキャラも! その場にいるだけでほかのお客さんの機嫌がよくなる「セレブ」なんてキャラもいたり。
最高評価での全ステージクリアを目指すと、中盤からの難易度がかなりガチ。客の注文を先読みした作り置きや料理作りの順番、お客さんの機嫌を回復させるキャンディーを使うタイミングの計り方、ステージごとのお客さんの行動パターンの記憶などなど。全神経を研ぎ澄ませた対応力が求められます。
一般客は後回しにして美食評論家や迷惑客を優先して対応し、機嫌が悪い客の口にはキャンディーをたたき込み、セレブが来たらひたすら感謝する!
見た目は可愛いくて子供向けっぽいのに、中身は「おりょうり」ではなく立派な「飲食業」。貧乏人ではなく金持ち相手に商売するのが一番楽だと悟れてしまう作りでもあり、それがあまりにも世知辛いのじゃ!