ラー油です! 先日開催された東京ゲームショウにはもちろん行ってきました! 今年も大盛況で、特にディースリー・パブリッシャーブースで蒸気を噴き上げながら稼働する数メートルの巨大ロボを見た時は感動。『地球防衛軍5』もこれまでにない装備システムがあったりで期待が高まりましたよ。
「SIMPLE2000シリーズ Ultimat Vol.7 最強! 白バイキング ~SECURITY POLICE~」!
2003年にPS2で発売されたタイトルで、開発はお馴染みのタムソフト。「SIMPLE2000シリーズ」が発売されて少し経った頃の作品です。
内容は白バイ警官となって10種の重要任務を受け、要人の乗ったリムジンを防衛しながらテロ組織と戦うレース&アクションゲーム! マシンガンと体当たりで悪党どもをなぎ倒しながら要人を、正義を、守りきれッ!
登場する白バイ野郎たちは4人。
金髪でヒゲもカッコ良いベテラン警官らしさ溢れるビル。巨漢のスキンヘッドで、なんとなく見た目もボブっぽいボブ。政府から派遣されたエリート捜査官でクールな二枚目のアラン。公式サイトにわざわざ「野郎ではない」と書かれている紅一点のケイト。それぞれ最高速度が少し違うなどの性能差があります。
「SIMPLE2000シリーズ」には、こういうバイオレンス系タイトルは意外と多いのですが、本作は初期のタイトルということもあり、色々とざっくりした内容になっています。その荒々しい暴力っぷりが魅力……か、どうかは今から確かめていきましょう。
今回挑むチャレンジはもちろんこちら!
「10種の重要任務をすべてクリアせよ!」
全ミッションクリアまで、ひとっ走り付き合えよ!
最初のミッションは「護衛」。テロの危険性のある地域を市長が乗ったリムジンが通過するので護衛する内容です。まあこのゲーム、ほとんど護衛ミッションしかないんですけども。
屈強な白バイ野郎と、か弱いリムジン。このゲーム、プレイヤーが操作する白バイ野郎は無敵で、リムジンの体力がゼロになるとゲームオーバーとなります。
こっちの武器は当てづらいマシンガンと体当たり攻撃の2つだけ!
対するテロ軍団はリムジンを狙って銃を撃ちまくる、バイクで接近してバットで殴る、装甲車でやってきて火炎放射を浴びせる、地雷を設置するなどやりたい放題! いいなあ! 俺もバットや火炎放射器使いたい! 転職しようかな。
敵バイクは体当たりなら一撃で倒せるので体当たりで倒すのを狙い、装甲の厚い車両はマシンガンで削りつつ体当たりでトドメをさすのがセオリー。武道は礼に始まり、礼に終わりますが、白バイ野郎は体当たりに始まり、体当たりに終わるのです。
クリア時には残り時間などに応じたランクが記録されるので、Aランクを狙う時は「追跡! 撲滅! いずれもマッハ!」の精神で行きましょう。
あっさりクリアしてミッション2へ。今度はリムジンで現金を輸送するのでそれを防衛しろという内容。何故リムジンで現金を輸送する必要が!? 現金輸送車を使えばいいじゃないか!
公式サイトを見ると『“VIP”が搭乗するリムジンを無事目的地まで護衛する』とあるので、お金も大事なVIPということなのでしょう。
このゲームでなかなかやっかいなのがリムジンの遅さで、白バイ野郎のバイクは100キロ以上出るのに、リムジンはその半分以下のスピードで安全運転。テロ組織に襲われる緊急事態なんだからもっと飛ばしてくれ!
しかし、遅いからと言って迂闊にリムジンの前に出ようものなら、そのまま体当たりされて白バイごと引きずり回されます。下っ端の白バイ野郎がVIPの道を妨げることは許されないんだ……ッ! まあ、白バイ野郎は不死身なのでこの程度の人身事故は笑って許しましょう。
敵バイクを体当たりで倒すと「大」のポーズで回転しながら吹っ飛ぶのが実に爽快。ザコ敵としてのプロ意識を感じさせる美しさ。
ミッション5まではそこまで苦戦せずに進められるのですが、ここが最初の壁。道にドラム缶や地雷などの障害物が設置されていて、放置していくと何故かリムジンが突っ込んで凄い勢いでダメージを受けていきます。
もちろん体当たりで地雷処理! リムジンが地雷を踏む前に、プレイヤーが地雷を踏んで肩代わりだ! 地雷は俺に任せて先に行け!
しかしこのミッション5、コースが2つに分岐している上に、リムジンがどちらを進むかはランダム。プレイヤーが体当たりで完璧に地雷処理した道を無視して、地雷だらけの茨の道に突っ込んで爆死なんてこともしばしば。安全運転だけど命知らずとかリムジンの性格がめんどくさ過ぎる!
敵の車両やバイクも普通に襲い掛かってくるので、地雷処理している間にリムジンがボコられたりと苦戦は必至です。何度もやり直してリムジンが想定通りのルートを進んでくれることを祈りましょう。
段々と敵の攻撃が激しくなってくるにも関わらず、己の体とマシンガンのみで戦わなければならないレトロゲームのようなノリ。テロ集団は次々にやってくるのに単独で立ち向かわなければならない孤独! せめてもっと強い武器が欲しい……ゴリアスとかライサンダーとか……。
『SIMPLE2000シリーズ Vol.31 THE 地球防衛軍』が発売されるのは本作の2か月後なので、まだ地球はそこそこ平和だったということなんでしょう。早く宇宙人が攻めてきてくれないかな!
ミッション7は流体工学の権威であるウエイン博士のリムジンを防衛する内容。しかし内容はいつも通りなので、十字路に飛び込んできた敵車両の十字砲火で、雨が降ったら溶けそうなほどモロいリムジンにどんどん穴が空いていく。
博士なら「こんなこともあろうかと」とか言って、新兵器の合体変形バイクを持ち出すくらいしてくださいよ!
それにしてもこのゲーム、最大の敵はリムジンだろ! 俺を殺す気としか思えない! そもそもこのリムジン、本当に要人が乗っているのか? 自動操縦されたおとりなのでは!?
という疑問が浮かんできた頃にやってくる最終ミッションは、おとりのリムジンに集まってくるテロ組織を全滅させる内容。つまり…これまでのリムジンはおとりではなかったと……。ホントかー? ホントにこれまでのリムジンはおとりじゃなかったのかー!?