『
SIMPLE2000シリーズ Vol.68 THE 逃走ハイウェイ~名古屋-・東京~』
2004年の12月9日に安心と安全の2000円で発売されたPlayStation2用タイトル!
開発はお馴染みのタムソフト。タムソフトと言えば『チョロQ』シリーズの開発元としても知られているメーカーで、「SIMPLEシリーズ」では最初期の『SIMPLE1500シリーズ Vol.13 THE レース』でデビューした会社。以降、車を使ったイイ感じの「SIMPLEシリーズ」ならここに任せろ!という勢いで色々出しています。
このコラムで以前取り上げた
『SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.30 降臨!族車ゴッド ~仏恥義理★愛羅武勇~』も、開発はタムソフトですからね。
さて、本作は警察に追われながら高速道路を爆走し、制限時間4時間以内に名古屋から東京に向かうというカーアクション!
車を次々に乗り換えて道を塞ぐものを吹っ飛ばしながら突き進む、バイオレンス色の強い作品。姉妹作や続編に加えて、2014年には1作目のリメイクとなる『@SIMPLE Vシリーズ Vol.2 THE 逃走ハイウェイ フルブースト 名古屋-東京 激走4時間』も発売されました。
ハチャメチャっぷりがこの時代の「SIMPLEシリーズ」らしい内容で、ゲーム実況などでも人気のあるタイトルですね。シリーズの原点を取り上げたいので、今回のコラムは1作目にしてみました。
主人公は自称・日本一の名探偵である名古屋在住の「大河原 源九郎」。東京のある女性代議士から依頼を受けて大物政治家の汚職について調べていたものの、それを察知した大物政治家の手によって彼女は無実の罪を着せられてしまいます。
源九郎が集めた汚職の証拠品も奪われてしまい、女性代議士の裁判開始まであと4時間。大物政治家の手によって警察までもが敵となるなか、すべての証拠を奪還し、政治家の汚職と彼女の無実を証明するために名古屋から東京に向かわなければならない! ……というストーリーです。
大物政治家、大物過ぎる。
タイムリミットはリアルに4時間で、制限時間以内にゴールしてもすべての証拠品を集めなければバッドエンド。というわけで今回のチャレンジは……。
「すべての証拠品を集めてハッピーエンドを見ろ!」
これで行きましょう!
ゲームを開始すると、まず主人公が愛車のタックルで道を塞いでいるパトカー2台を木っ端微塵に粉砕するシーンからスタート! もう後戻り出来ない!! 俺の名推理によると、この主人公は頭がどうかしてますね。
基本的には一本道の高速道路をひたすら走るゲームなのですが、途中で証拠を持っている黒塗りの高級車が登場。発見したら穏便に説得をして、証拠を譲ってもらいましょう。
相手の車体が炎上するまで後ろから追突するという説得テクにより、無事証拠を回収です!
なお、走っているとガソリンが驚くほど速くなくなっていくうえに、何かにぶつかったりするとスピードが下がって車が炎上。最終的に爆発四散! 爆発に巻き込まれると当然ゲームオーバーなので頻繁に車を乗り換える必要があります。高速道路の真ん中で車の乗り換えなんてどうすれば……って、あるじゃないか! そこら中に車が!
というわけで他の人が乗っている車をボタン一つでレンタルさせてもらいましょう。こちらには汚職政治家に正義の鉄槌を下すという大義名分があるためか、主人公の「貸してくれ!」、「どけ!」といった穏便このうえない言葉ひとつで、歓喜の悲鳴を上げながら車を貸してくれます。みんな正義に燃えるいい人たちばかり!
いい感じの車が止まっていない時は、走っている車に挨拶をして止めることも大事ですね。
走っている車に正面から優しく全力で体当たりをする、という名古屋の探偵特有の挨拶をすれば、どんな車でもその場で止まってくれる。その隙を逃さずレンタルしましょう! 主人公は頑丈なので挨拶くらいじゃビクともしません。さすがは日本一の名探偵!
こうして手に入れた車は、車種によって性能が違い、メーターの表示も異なるのが細かいところ。基本はスピードの速いスポーツカーを狙う……じゃない、借りるのが一番なんですが、耐久力に優れるトラックやバスも使い道があるので、どんどん使わせていただきましょう。大型車両の力、お借りします!
借りたこのバス、ブレーキが壊れてるじゃねーか!? ニュース沙汰だよ!
このように借りた車はハンドルやブレーキが壊れていることもあるので、そういう場合は速やかに下りて別の車を探すべきですね。
借りた車で道を塞ぐようにすると、後続車がどんどん渋滞して映画のワンシーンみたいになる遊びも出来ます。そこに大型車両で突っ込んでみたりするのもまた楽しい。
車で走っているとニュースや警察無線が聞こえてくるのも雰囲気があって好きなところ。へえー、「東名高速道路で自動車強奪事件が発生している」のか……。こいつは穏やかじゃないですね。ちょうど高速道路を走っているところなので不安になるなあ~。
そんなこんなで走っていると、警察とバトルになることも。基本は無視するべきなんですが、車が壊れて生身で移動している時などはやっかい。駄々っ子パンチみたいな謎の技で、群がる警察官を数メートルぶっ飛ばせるので活用していきましょう。
なんという戦闘力…さすがは日本一の名探偵だ……。邪悪な国家権力は、彼に触れることすら出来ない!
まあ、囲まれると普通に逮捕されてゲームオーバーになるので注意しましょう。
基本的に、出てくるターゲット車両を破壊して証拠集めをすればいいのですが、コースの分岐先にあるパーキングエリアにも必ず証拠が落ちているので要チェック! パーキングエリアには証拠だけでなく車もたくさん落ちているので、速そうなやつを拾っておくのもお忘れなく。
浜松から静岡の区間に入ると、霧が発生するなど多少イベントもあります。なかなかの濃度。このゲームが『レイジングループ』だったら諦めるところだった。
刻一刻と迫る裁判の時間……果たして名探偵は間に合うのか!?
出来るだけスポーツカーなどの速い車を使う。警察の検問を突破する時はヤワい車ではなくトラックに乗り換える……などの小技を使っていけば、難所もすんなりと突破可能。
プレイの最大の障壁は直線の高速道路を延々と走り続けないといけない辛さ! リアルに高速道路を走っているような感覚を疑似体験できると思いましょう。