【THE 大美人】愛しのアイツは身長48メートル!SIMPLE史上最大のミッションに挑め!【「SIMPLEシリーズ」に魂を売った男・ラー油の挑戦 vol.18】
ラー油です! いよいよ2017年も終わりに近づいてきてビックリですよ。忙しいせいか年齢のせいか、時間が過ぎるのが本当に早く感じます。俺の記憶だと、ちょっと前まで俺は胎児だったはずなのですが……。マジで時間が経つのが早い!
今年はシシララTVで連載や実況を始めさせてもらったり、ありがたいことにそれなりに好評だったりと色々ありました。各方面には頭が上がりません。感謝!

来年も頑張りたいので、まずはディースリー・パブリッシャーに、「SIMPLEシリーズ」の新作を1日1本出すところから初めてもらいたいですね!

第15回目のコラムはコチラ→『SIMPLE1500シリーズ Vol.52 THE プロレス2』
第16回目のコラムはコチラ→『SIMPLE2000シリーズ Vol.34 THE 恋愛ホラーアドベンチャー~漂流少女~』
第17回目のコラムはコチラ→【THE 逃走ハイウェイ】真実はいつも一つ!名古屋~東京を4時間で走り抜け!

さて、今回は年末最後に相応しいスペシャル感があってビッグなこのタイトルに挑戦。
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SIMPLE2000シリーズ Vol.50 THE 大美人

「SIMPLE2000シリーズ」の50本目として、2004年の5月にPS2で発売された記念すべき作品です。

開発はもうこのコラムでもすっかりお馴染みになってきたタムソフト。アクション、レースにスポーツなんでも来い! という勢いで、数々の「SIMPLEシリーズ」の開発に関わってきたメーカーですね。

内容は数々のディースリー・パブリッシャー作品に出演していたグラビアアイドルの双葉理保が、謎の宇宙生物の仕業で48メートルに巨大化して暴れだした! プレイヤーはその暴走を止めるためにヘリや戦車で突撃する! ……という、バカゲー路線のタイトルも少なくなかった当時の「SIMPLE2000シリーズ」においても、とくにぶっとんだ内容になっています。

そのインパクトで発売前から注目度が非常に高く、ゲーム雑誌で特集が組まれたり、双葉理保の声優さんである後藤邑子さんが「これ以降、仕事が増えた」と発言されたり、今も記憶しているユーザーが多かったりと、まさに双葉理保の出世作と言っても間違いないでしょう。

何故かこのゲームを全面に推した広告を原宿駅に出した、なんてエピソードもありました。
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この特撮パロ感がたまらないメニュー画面! BGMもじつにそれっぽい。全6ステージで3つの難易度があり、さらに特定条件を満たすと埋まっていくクエストがあります。難易度ハードだとかなりの難しさ……というわけで今回のチャレンジはこれ!
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難易度ハードで全ステージをクリアせよ!

最高の難易度で暴れる双葉理保に、最高の愛を持って挑みます。何が難易度ハードだ! 俺の愛はインフェルノ級だぜ!!(地球防衛軍換算)
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ゲームを始めるとグラビアの撮影で沖縄に訪れた双葉理保が、宇宙生物と遭遇するオープニングムービーが流れます。こいつのせいで大変なことに……ぜってぇ許さねぇぞ宇宙生物! お前の星が分かったら超兵器R1号を撃ち込んでやるからな!!
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しかしオープニングの双葉理保、なんで出川哲郎みたいなことやらされているんだろう……。雪山を舞台にしたスノボゲーに水着で参戦させられた時に比べればマシですけども。
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ステージ出撃前には、このように双葉理保の行動を報道するニュース番組が流れる演出が。これがかなりそれっぽく作られていて、読み上げる内容のムチャクチャさもあって笑える作り。沖縄に出現した謎の巨大生物……一体何者なんだ!
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ステージ毎に操作する兵器やクリア条件が大きく変わる作りになっていて、最初のステージは「ヘリで双葉理保のスリーサイズを測れ!」というもの。謎の巨大生物が出現したんだからまずはデータ収集! とても科学的で納得のいくミッションですね。巨大な双葉理保が歩くと森から鳥が飛び立つなど、細かい特撮演出も見どころ。

普通にヘリを叩き落そうとしてくるので、スリーサイズの測定はまさしく命がけ。しかし男性が女性のスリーサイズを測るのだから、命がけなのは当然とも言える! マシンガンやレーザーと言った武装で動きを止めつつ挑みましょう。双葉理保にマシンガンを撃って大丈夫? と不安になりますが、ちょっと鬱陶しがるくらいであまり効いてません。日ごろから過酷な仕事をしているグラビアアイドルを、重火器ごときで止めることは出来ないのです。

回数制限はありますが巨大ケーキや巨大タライ、巨大コショウなど。双葉理保の動きを大きく止めるアイテムもあるので有効活用したいところ。自衛隊、ウルトラマンタロウのZATみたいなトンデモ武器持ち出すな!? 続編があったら巨大な鏡を見せるアイテムが欲しいですね。それを見た双葉理保が「あっ、可愛い女の子! って、私か~」みたいなボケで動き止まるようなの。

ヘリの操作にはかなりクセがあるため、難易度ハードだと初戦からかなり難易度高め。ダメージを受けないように引き撃ちで動きを止めつつ、着実にスリーサイズを測りましょう。
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見事クリアすればステージ2へ。巨大生物の正体が双葉理保だということが判明! な、なんだってー!?
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ステージ2は麻酔弾を大量に撃ち込んで双葉理保を眠らせる内容。これがいきなり難しい! 打ち込まねばならない場所が一定間隔で変化するうえに、麻酔弾は追尾性能が無いので完全に手動で狙いを付けなければいけません。狙いを外してリロードしている間にも双葉理保は動き回り、制限時間は減っていく。コナンーー早く来てくれーーー!

ここは麻酔弾がどういう軌道で飛ぶのか、とにかく頭に叩き込むことが大切です。慣れればかなり離れた場所からでも連続で当てられるようになるので、もはや鍛錬あるのみ。グラビアアイドルに麻酔を打つ練習を何度もしましょう!
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クリアすればステージ3へ。眠った双葉理保の輸送が開始されますが、まるで昭和のウルトラシリーズみたいな吊り方……。ガッツ星人さん! ナックル星人さん! ヒーローの拘束ノウハウ、お借りします! ここは今のディースリー・パブリッシャーだったらもっとSMっぽい吊り方にしそう。特撮ノリで良かった。
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このステージはヘリではなく、戦闘機で50体のエイリアンを撃ち落とす内容。双葉理保を輸送するヘリが撃墜されると失敗になるので注意が必要です。EDFの勇猛さを見せる時だ! 敵がホーミング性能のあるミサイルを撃ってくるので、とにかく動き回って撃ちまくりましょう。
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ステージ4は双葉理保の頭部にパイルダーオンした宇宙生物の撃破が目的。
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しかし宇宙生物に操られた双葉理保、手からビームを出すわ、目からビームを出すわやりたい放題!

まあ、目からビームを出すプリキュアもいるので、グラビアアイドルがビームを出しても不思議ではないかもしれません。遊園地が舞台になっていて観覧車があったり凝った作りになっているのですが、あっさりぶっ壊れていく悲しさ。

攻撃を縦、横ではなく斜めに動くことを意識して避け続け、宇宙生物が赤く光っている時だけを狙ってミサイルをぶち込むのがコツ。難易度ハードで双葉ビームが直撃するとほぼ即死なので気を付けましょう。双葉理保の輝きは、俺達たちには眩しすぎる……!
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クリアすると「巨大双葉理保、新宿に向かって移動中 住民に避難勧告」という強烈な見出しのニュースとともにステージ5へ。俺だったら避難せずに待つところなんですけどね。避難する人たちは他に推しのアイドルでもいるんでしょうか。
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夕日に照らされた摩天楼とハイウェイ、そして走る巨大双葉理保のスケール感が素晴らしい構図。ここは戦車を使って双葉理保の足止めを行えばクリアです。落ち着いて主砲ではなくマシンガンで双葉理保の動きを止めて時間を稼ぎましょう。

たまに正面から戦車に体当たりしてくる対向車が走ってくるので、それは主砲かマシンガンで破壊! いいのか!? いや、わざわざ戦車に突っ込んでくるのだから、これは恐らく戦車に挑んでくる車と認識すべきで、そうなると正々堂々勝負を受け、主砲で破壊するのはまったく問題はありません。当方に迎撃の用意あり!
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双葉理保も車を投げて攻撃してくるので主砲で迎撃。「SIMPLE2000シリーズ Vol.68 THE 逃走ハイウェイ ~名古屋-東京~ 」といい、タムソフトの作るゲームって時々車に厳しい。辞めるんだ双葉理保! 特撮で車を壊していいのは、予算が多い1~3話か年末商戦の時だけなんだぞ! あ、この記事は年末に載るのでOKか。
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最終ステージは東京都庁決戦! 待ち構える宇宙生物の攻撃を避けながら、都庁ビルをよじ登る双葉理保に解毒薬を撃ち込む高難易度のステージとなっています。えーと、双葉理保は……。
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あ、いたいた。

かつて美女を手にしたキングコングがエンパイア・ステート・ビルに登ってから70年以上。「SIMPLEシリーズ」では美女自らが単独でビルに登るのだ! 女性の社会進出を感じさせますね。あんまり関係ないけど今年公開された「キングコング: 髑髏島の巨神」も名作なので、みなさんぜひ見ましょう。

ここは宇宙生物をミサイルで弱らせ、そのスキに双葉理保に解毒薬を撃ち込むことになりますが、解毒薬はリロードにかなり時間が掛かる上に、宇宙生物の攻撃も激しいため、一度のミスが致命傷になりかねません。

宇宙生物が弱ったら素早く双葉理保に接近してひたすら解毒薬を撃ち、復活したらすぐにビルから離れる……の繰り返し。難易度ハードでは敵の攻撃の誘導性能が高いので、ビルに近いと避けるのが困難なので注意。ここでも、横や縦ではなく斜めに動いて避けることを意識しましょう。

解毒薬をすべて撃ち込めば双葉理保が完全に元のサイズに戻るので、あとはありったけの武器を宇宙生物にぶち込んでやれ! 今日が俺たちの独立記念日だ!
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そしてすべてを終えてエンディングへ! 挑戦達成です! ハッキリ言ってかなり投げっぱなし感のあるオチで、リアルタイムでプレイした時は「なんだこれは!?」となったんですが……。3年くらい経ってから再プレイしたらめちゃくちゃ感動出来たので、これから遊ぶ人もクリアしたら、3年ほど「双葉理保とSIMPLEシリーズ」を追いかけてから再プレイしてみて欲しい。

「双葉理保とSIMPLEシリーズ」に対する愛が大きくなればなるほど、得られる感動も大きくなる。それが『THE 大美人』なのです。
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25のクエストをすべて埋めると出現する隠しステージも必見。そこに書かれたメッセージは! BGMは! ぜひとも自分の目で確かめてもらいたい!

というわけで、今回はここまで! 当時の基準で見てもボリュームと操作性にやや難があり、ゲームとしての完成度はお世辞にも高いとは言えないのですが、演出面やインパクトなど見所は非常に多い。なおかつ、このぶっ飛んだ内容を2000円のパッケージソフトとして送り出したところや、双葉理保の知名度を押し上げたところ含めて、歴史的にも重要なタイトルだと思います。コンセプトは今でも十二分に通じるので、なんとしてでも続編が見たい「SIMPLEシリーズ」の1本です。

さて、2018年1発目は俺にとっての「チャレンジ」感を前面に押し出したタイトルで行く予定! お楽しみに!

テキスト:ラー油(daikai6) 死力を尽くして『SIMPLE』シリーズを応援するブログを運営し実況もするゲームブロガー。『SIMPLE』シリーズだけでなく低価格でイカしたゲーム全般を追跡中。ニンテンドースイッチで『SIMPLE』シリーズが出るのか気になる今日この頃。

ラー油 運営ブログ 『絶対SIMPLE主義』
ツイッターアカウント→ラー油@daikai6
「ALIENWARE ZONE」連載コラム→『ラー油のSteamジャケ買い1本勝負』

第1回目のコラムはコチラ→『SIMPLE1500シリーズ Vol.56 THE スナイパー』
第2回目のコラムはコチラ→『SIMPLE2000シリーズ Vol.110 THE逃亡プリズナー』
第3回目のコラムはコチラ→『SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.15 ラブ★ピンポン!』
第4回目のコラムはコチラ→『SIMPLE2000シリーズ Vol.35 THE ヘリコプター』
第5回目のコラムはコチラ→『SIMPLE2000シリーズ Vol.107 THE 炎の格闘番長』
第6回目のコラムはコチラ→『SIMPLE1500シリーズ Vol.77 THE 水泳』
第7回目のコラムはコチラ→『SIMPLE2000シリーズ Vol.64 THE スプラッターアクション』
第8回目のコラムはコチラ→『SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.30 降臨!族車ゴッド ~仏恥義理★愛羅武勇~』
第9回目のコラムはコチラ→『SIMPLE2000シリーズ Vol.95 THE ゾンビV.S.救急車』
第10回目のコラムはコチラ→『SIMPLE2000シリーズ Vol.16 THE スナイパー2 ~悪夢の銃弾~』
第11回目のコラムはコチラ→『SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.6 ラブ★アッパー!』
第12回目のコラムはコチラ→『SIMPLE1500シリーズ Vol.58 THE すもう』
第13回目のコラムはコチラ→『SIMPLE1500シリーズ Vol.92 THE 登山RPG~銀嶺の覇者~』
第14回目のコラムはコチラ→『SIMPLE2000シリーズ Ultimat Vol.7 最強! 白バイキング ~SECURITY POLICE~』
第15回目のコラムはコチラ→『SIMPLE1500シリーズ Vol.52 THE プロレス2』
第16回目のコラムはコチラ→『SIMPLE2000シリーズ Vol.34 THE 恋愛ホラーアドベンチャー~漂流少女~』
第17回目のコラムはコチラ→【THE 逃走ハイウェイ】真実はいつも一つ!名古屋~東京を4時間で走り抜け!
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