ゲームブロガーのラー油です! Nintendo Switchで『マリオテニス エース』がいよいよ登場しましたね! 体験版がおもしろかったので自分も買ってデイジー姫で戦うつもりですが、我らの「SIMPLEシリーズ」にも数多くのテニスゲームが出ているのを忘れて貰っちゃ困る! 天が忘れてもこの俺が覚えているぞ!
『SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.26 ラブ★スマッシュ!5.1 ~テニスロボの反乱~』
これで決まりだ!
2005年にプレイステーション2で発売されたタイトルで、開発は美少女ゲームの老舗・ヒューネックス。ディースリー・パブリッシャーの看板アイドルである双葉理保を筆頭に、美少女キャラたちが大集結! テニスでバトルを繰り広げるセクシー&エキサイティングなテニスゲームになっています。
あ、「5.1」は「ファイブ ポイント ワン」と読むので忘れないように! ここ試験に出ますからね!
『ラブ★スマッシュ』シリーズとしては3作目の作品。あらためて説明すると、まず最初に登場したのは双葉理保が初3Dキャラ化し、「SIMPLE2000シリーズ」から派生した新たなシリーズ第1弾ともなった『SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.1 ラブ★スマッシュ! 』です。
美少女キャラをウリにし、必殺ショットに複数のコスチュームもある2000円のテニスゲーム。当時としてはなかなか斬新な企画だと思うのですが、グラフィックがアラけずり過ぎるうえに、ロード時間が1試合に1分近く掛かるという過酷な仕様。あまりにロードが長かったので、公式サイトで自虐されるほど!
続いて、続編として発売されたのが『ラブ★スマッシュ!5 ~テニスロボの反乱~』。こちらは「SIMPLEシリーズ」ではなく、4800円のタイトルとして登場しました。ロード時間も短くなって大幅にパワーアップ……と言いたいところなのですが、操作性が異常にシビアだったりで、こいつはこいつでクセのある内容の仕上がりに。
さらに、その『ラブ★スマッシュ!5 ~テニスロボの反乱~』のシステムを同じヒューネックスが手掛けた『SIMPLE2000シリーズ Vol.8 THE テニス』に近い形で刷新し、グラフィックにも大幅な修正を加え、2000円のゲームとして再出発させたのが本作。そう、『SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.26 ラブ★スマッシュ!5.1~テニスロボの反乱~』なのです!
ある意味、集大成的な作りで内容にも納得のおもしろさ。そしてこのタイトルで今回挑むチャレンジはこちら!
「ミッション:最高難易度で双葉理保のエンディングを見ろ!」
本作は隠しキャラを含めた12人が登場するテニスゲームで、専用の会話デモとエンディングがあるストーリーモードが存在します。俺の最推しアイドルである双葉理保とともに、このゲームの魅力を見せつけてやるぜ!
12人の登場キャラはアイドルにお嬢様からドジッ子メイド、忍者に工作員、中華娘とお約束をしっかり押さえた顔触れ。もちろん全員女の子なので、じつに華やかです。
ストーリーモードをクリアするとそのキャラのコスチュームが手に入りますし、キャラモデルを鑑賞できるモードに、対戦モードも搭載。女の子満載のゲームとして、テニスゲームとしてしっかり基本を押さえた構成。
ちなみに初代の『SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.1 ラブ★スマッシュ! 』には、『ストII』を書類審査で落とされたような風貌の男キャラも数人いたのですが、『ラブスマッシュ5』で全員いなくなり、その後は一度も再登場していません。「SIMPLEシリーズ」の闇は深い……。
舞台となっているのは裏組織が主催でさまざまな陰謀が渦巻く「闇テニス大会」。ある者は自分の父親の手がかりを求め参加し、ある者は裏組織の調査のために参加し、またある者は暗殺の任務を受けて参加し……と、何気にシリアスな背景のあるキャラが多いのですが、双葉理保は「事務所に招待状が届いちゃったので仕事として参加。半年ぶりのオフが台無しに」という参加理由。悲しい! 大人気アイドルはつらいな!
テニスゲームとしてはオーソドックスなつくりですが、使うボタンが少なく、サーブのタイミングなども優しいのでお手軽に遊べます。ボールを打ち返す際に、「相手コートのどこに打つか」をカーソルを動かして指定出来るシステムが特徴。ラインのギリギリを攻めたり、左右に振って相手を揺さぶったり、非常にやりやすくて爽快です!
高いボールに対するスマッシュや、ネット近くからのボレー、ドロップショットもあるため、落下地点を示すカーソルを見ているだけだと足をすくわれる仕様。ゲージを溜めて放つ必殺ショットもありますが、がんばればなんとか反応して対応出来るので、バランスはまずまずといえますね。本格的でありながら適度にゆるい。総じて、2000円のテニスゲームとして申しぶんない仕上がりになっています。
双葉理保ルートでは会話デモでこづえが登場。この子は免許皆伝まであと一歩なのに、アイドルになりたくて抜け忍となったくノ一キャラ。スーパーアイドルである双葉理保をたたきのめして、自分の名を上げるために試合開始。抜け忍するノリがカジュアル過ぎる! 忍ぶどころかアイドルスターだ!!
やたら忍者への食いつきがよくて、試合で勝ったら忍法を教えてくれと言い出す双葉理保もなかなか……。すいとんの術を希望してるけど、影分身の術とかのほうがよいのでは。
くノ一らしく、弾が分身する必殺ショットも使用してくるこづえ。惑わされずに落下地点をよく見て打ち返せば勝利は目前だ!
そうして数人倒していくと、対戦相手として登場するのがタイトルにもなっているテニスロボ。名前はズバリ「D3-PO2」です! ディースリー・パブリッシャーのゲームに登場するロボットの名前としては、これ以上のものは歴史上存在しないだろうと思わせる圧倒的センスッ!!
青白い肌と赤い瞳のコントラストに、ケーブルむき出しの関節部分など。デザインもなかなかにナイス。対戦相手のデータを分析するところがじつにロボ。忍者に続いてロボが出てきたせいか、双葉理保もノリノリで対応。
ここでD3-PO2に負けると「オマエガ、ヨワスギルンダ……フフフ。」と、高性能な煽り機能を見せつけてきます。さすがだぜD3!
D3-PO2を倒して大会優勝! ……となったところで登場するのが主催者であり、闇組織の幹部であるハイラン。主催者が一番強くてラスボス、とことんお約束を押さえてくるぜ! 陰謀渦巻く裏テニス大会もいよいよクライマックス!!
でも双葉理保は休みが潰されたことに怒っているので、陰謀とか関係なく主催者に直接クレーム! 出たー、双葉理保さんの主催者凸だーー!
怒ったあとに「……まあ、もう優勝しちゃいましたからいいですけど。」とか余裕かますところがおもしろ過ぎる。
このあとに、自分を倒さないと優勝じゃないと言われて再びクレーム! 闇組織の幹部もさすがに気圧されるのが見ドコロ。これがスーパーアイドルの圧……!
ちなみにハイランは必殺ショットの動きがトリッキーなものの、基本をしっかりと守ればそう苦戦する相手ではないはず。
見事勝利してエンディングです! 勝利もつかの間、次の日からも山積みのスペジュールで休みを求める双葉理保の叫びで完! やっぱり、大人気アイドルはたいへんだぜ……。というわけでチャレンジクリア!
双葉理保以外のキャラにもそれぞれ個別の会話デモがありますし、メイドキャラのベッキーなどかわいいキャラもいるので、まだまだ遊べる作りになっています。
双葉理保以外だと、縦ロールと衣装であまりにもわかりやすいお嬢様キャラであるツィツィーリアがお気に入り。君も自分の好みにベストマッチしたキャラで、裏テニス大会を勝ち抜こう!