ゲームブロガーのラー油です! まだまだ大人気ですね、バーチャルYouTuber。2019年になっても話題に事欠きませんし、我らがシシララTVでも昨年「シシララちゃん」が誕生しました。
『SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.16 戦国 VS 現代』
2004年にPS2で発売されたタイトルで“THEがつかないほうのSIMPLE2000シリーズ”でお馴染みのアルティメット枠。仮想空間の戦国時代を舞台に開かれた賞金2000万円のバトル大会に主人公たちが挑む、アクションゲームとなっています。開発は彩WORKSが担当。2人プレイも可能で、価格はもちろん2000円だぜッ!
そして今回俺が挑むミッションはこちら。
「〇〇でゲームをクリアする」
〇〇に何が入るのかはあとのお楽しみということで、まずはゲーム内容を見ていきましょう。
「SIMPLEシリーズ」完全オリジナル作品にも関わらず、しっかりとしたOPムービーを収録。各キャラの紹介的な構成になっています。おっと……これは危ない! 画面の奥でベビーカーがトラックにひかれそうになっているッ!
そこを主人公の一人である「MIKOTO」が薙刀でトラックを軽く横転させて救出成功。さすがは「SIMPLEシリーズ」、トラックに轢かれて異世界転生するまでもなく最強だぜ! もうちょっとトラックに対する優しさも欲しかったけどね。横転って……。
強烈なのが、どこかで見たことのあるグラサンと髪型が特徴的な「TETSU」が要人を狙撃するシーン。
ライフルで狙撃するのかと見ていると……。
狙撃に使っている銃がビームライフルでビックリ!
「TETSU」はコスチュームに応じて人間性まで変わってしまう、世界的に有名なコスプレイヤーという設定なんですが、えっ、じゃあこの狙撃シーンはいったい……。ヒットマンになりきってしまっているのか!?
そのほか、腕試しに大会に挑むイケメンなど、総勢6名から選んで全6ステージに挑む内容になっています。
プレイすることで貯まるスコアを使って、コスチュームやパワーアップ装備を購入可能。女性陣にはお約束の水着コスも用意されていて華やかなのですが、今回のプレイは「TETSU」で進行させてもらいます!
ゲームは俯瞰視点の3Dアクションゲームなのですが、画面内の敵を全滅させて次のエリアへ……を繰り返す一本道の構成。プレイヤーキャラの攻撃範囲が狭く、敵を一体一体倒していくことになるため、どちらかというとアーケードのベルトスクロールアクションに近い手触りですね。
攻撃方法は、近接攻撃とゲージを消費する銃攻撃の2種類。ボタンの連打や組み合わせによる簡単操作でさまざまな攻撃が発動可能だ。
俺の相棒たる「TESTU」でいえば、短刀を使った連続攻撃や打ち上げた敵をライフルを追撃するコンボなどなど。ガードと緊急回避もあるので、うまく織り交ぜて敵の攻撃に対応したい。
バーチャル戦国時代が舞台なので、敵は足軽や侍、虚無僧などが登場。
ザコ敵を倒しながら進むとステージ最後にボスキャラが待ち構えており、倒せばクリア。ガードの性能が高いゲームなので、しっかり防御しながら攻撃のチャンスをうかがうのが基本となりますね。
ちなみにこのゲーム、「WARNING」の表示が完全に消える前にボスが襲い掛かってくるという、やや食い気味な仕様。警告表示に偽りなしのスピード感になっているので、まったく気が抜けない!
ステージ2になると、ボスとして未来風のスタイルがカッコいい忍者が登場。バーチャル戦国時代なのでこういうのも出てくるということなのか……!
コイツが「ば!ぼ!びぶべ!ばぼ!ばぼび!」という謎の掛け声とともに、火球を連発してくる。すさまじいインパクト!
この記事を読んでいる人からすればなんのこっちゃだと思うけど、本当に「ば!ぼ!びぶべ!ばぼ!ばぼび!」とか叫ぶんですよ! 本当なんです、信じてください!
ステージ3のボスでは普通にキマイラが登場。もはや戦国vs現代ではなく、幻想vs現代! さらに現代サイドも短刀とビームライフルを使うコスプレイヤーなので、ただの幻想vs幻想! なんというファイナルなファンタジーだろうか!
火球の雨を降らせてくる陰陽師や手が四本ある天狗武者を倒し、ようやくたどり着いたステージ6。その天守閣で待ち受けるのがこちらの将軍。織田信長っぽいのですが、声が妙に甲高く、炎をまとって突進してくる戦国サイコクラッシャー(俺が命名)や、時間を加速させて攻撃してくる戦国クロックアップ(俺が命名)といった技を繰り出す強敵だ。
とにかくガードをしながら、攻撃と攻撃の合間にコンボを叩き込んで着実にダメージを与えていくしかない!
見事、バーチャル織田信長を撃破できればエンディング。バーチャルアクション大会を制し、表彰台の上で信じる心が勝利の秘訣と語り、次の大会への意気込みも十分な「TESTU」の姿が描かれます。まあ、2019年現在、次回作とかそういう話はありませんが……。
……で、じつはこのゲーム、やり込むことでザコキャラでプレイ出来るエキストラモードが出現。圧倒的低性能な6人のザコキャラから選び、本編に挑むことが出来るマゾ向けのモードになっています。というわけで本当の挑戦はこちら!
「ザコキャラでゲームをクリアする」
選ぶのは当然! ザコ中のザコである足軽だッ!
いざやってみたら『SIMPLE2000 THE 雑兵の小競り合い』とでも命名するしかやりようがない、地味な絵面になって困りましたね。
ザコキャラは、どいつもこいつも単発の攻撃しか使えないし射程は短いし攻撃スピードは遅いし攻撃力も超低いし……なんというか、ザコの名に恥じない低性能アベンジャーズ。
固有の透明化能力があるクノイチなんかは使えるかな? と思いきや、透明になっても普通に敵からぶん殴られるという消え損キャラになっています。
オススメは足が遅いけど一撃の破壊力と射程が多少マシな武将なのですが、今回は足軽。足軽は固有技として自分の周りをひたすら突きまくる回転攻撃があり、狭い場所だと連続ヒットすることもあるので囲まれた時は戦えなくもないのですが、やはり根本のステータスが低いので苦戦しまくり。
地道に突き攻撃で削るしかないものの、どのボスキャラにも攻撃速度と射程で完敗してるので、コンティニューの数がえらいことに……。
苦労してたどり着いたエンディングがこちら。薙刀一本で見事に優勝賞金を手に入れたものの、自分の国を見失って……これはバッドエンドでは!? 薙刀で横転させられたトラックの呪いなのかもしれない!
……というわけで『SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.16 戦国 VS 現代』へのチャレンジでした!
キャラの動きがもっさりしていてアクションもやや単調だったりと、発売された2004年の段階ですでにかなり賛否両論があった作品であるのですが、このB級感あふれるノリはクセになるつくり。使えるキャラが色々と豊富で、ザコ敵を倒し続けるサバイバルモードに2Pプレイも搭載しているなど、押さえるところは押さえており、サクッと楽しめる作品なのも確か。
今、あらためてみんなも挑もう。バーチャル戦国時代! 合言葉は「ば!ぼ!びぶべ!ばぼ!ばぼび!」だ!
今回のコラムは以上です。次回はバーチャルから離れ、別方向で「SIMPLEシリーズ」らしい作品を紹介したいと思います。あと、じつは俺も「バーチャルゲームブロガー」として近々YouTubeデビューする予定なのでその際はよろしく!(宣伝)