そんな体裁でお送りするギャルゲーコラム。気になる第27回目のお客様の悩みと、その痛みを癒してくれるゲームとは?
第24回目のコラムはコチラ→『サーカディア』
第25回目のコラムはコチラ→『ToHeart』
第26回目のコラムはコチラ→『後夜祭』
■1999年から続いた人気恋愛アドベンチャー
(カランカラン)
──お邪魔するよ。
カワチ:おう、いらっしゃい。
──ここに来ればいろいろな悩みを解決してもらえるって聞いて来たんだけど、本当かい?
カワチ:ああ、そうだ。悩めるお客さんに人生のヒントになるギャルゲーを勧める、それが俺の仕事さ……。
──ギャルゲーで? 本当か? 俺の悩みは女の子が関係するような軟派なものじゃないんだけど大丈夫かな……。
カワチ:フッ。みんな最初はそういうよ。よければ聞かせてみてくれないか、あんたの悩みってやつを。
──ああ。……じつは俺、建築デザイナーをしているんだけど、今度の取引先がちょっと頑固でね。自分は海外の芸術を取り入れたデザインにしたいんだけど、「日本の建築様式しか認めん!」って話を聞いてくれないんだよ。
カワチ:なるほどな。でも取引先の要望なんだろう? だったら、日本のものだけで成立させるのはダメなのかい?
──いや、俺も日本の建築技術が世界でトップレベルであることは知っているんだよ。でも新しいことも取り入れていかなきゃいけないと思っていてね。
カワチ:なるほどな。業界に新しい風を吹き込ませたいってところか。
──俺としてはそれぐらいの意気込みのつもりさ。ただ、取引先の連中は俺のような若造の言うことなんて聞いてくれなくてね。ハハハ……。
カワチ:やさぐれているな。そんなキミにはこれをプレイしてもらおう。
──『メモリーズオフ6 ~T-wave~』? これってシリーズ6作目なんだよね? いきなり『6』をオススメされてもな……。